マッザーリ監督:「監督をやるのはこの仕事が好きだから」

“Sky Sport 24”のインタビューで指揮官は「私の指示に従って選手がプレーして成長するのを見るのが最高の喜び」と述べた

[ミラノ] 30日夜、“Sky Sport 24”の番組に出演したヴァルテル・マッザーリ監督は、アレッサンドロ・アルチャート共著の伝記本“Il meglio deve ancora venire”(『最良の時期はこれから』、リッツォーリ出版)について話しながら、数々の質問に答えた。

「本のタイトルを決めたのは誰かって? 出版社が提案したもので、個人的にはとても気に入ったのです。今のインテルは苦難の時期を迎えていますが、この本の出版がチームとファンにとって縁起が良いものになることが願いですよ」

「エルナネスが泣いている映像? 所詮、みんな人間ですからね。監督だって、人間ですよ。前から分かっていたことですが、エルナネスは優しい心を持った好青年です」

「私は泣いたことがあるかって? ナポリを後にすることを決めた時、選手たちが(ロッカールームの)ホワイトボードにメッセージを書いて拍手を捧げてくれましてね。こらえられなくなって、その場を去りましたよ」

「エリック・トヒル会長はどんなタイプの会長かって? 良い印象を受けましたね。若くてやる気満々の人ですし、仕事熱心です。監督としては、彼がこれまで私が率いたチームのサッカーを評価してくれたことも嬉しかったです」

「しょっちゅう嘆いていると批判されることについて? それは私にとって最悪の侮辱ですよ。そう言うのは、敵だけです。自軍のファンからそんなことを言われたことはないですからね。自分の都合の良い物の見方しかできない人が多いですけど、自軍ファンからは常に、私はどんな時でもチームとチームカラーを守る姿勢を見せていると言われてきました」

「いつも背広姿で寒くないのかって? 私の基本体温は37度なのです。いつも熱があるような状態なのですよ。選手と一緒にプレーしているようなものです」

「他の監督たちと良好の関係を築いていない? あまり気を遣わないというのは事実ですね。試合の際はキックオフ1時間半前から戦闘モードに入っているので。最近は同業の人に対して、もう少し気を配るように努力しているつもりですよ」

「私がこの仕事を始めたのは、これこそ自分が本当に好きなことだからです。マスコミとの関係は今の世の中では重要なので、対応するようにしていますよ。でも、私が本当に充実感を覚えるのは、選手たちが私の指示に従ってプレーして、成長することを見せてくれる時ですね。その他のことはすべてこなしますけど、それほどの喜びはないです」

「クラブがインドネシアの企業グループへ売却されると知っていたら、インテル監督に就任していていなかったのではって? 自分が決めたことについて、疑問に思うことはありません。そうなった以上、ハードルがますます高くなって、より大きなチャレンジになったとやりがいを感じています」

「私の夢はいつかクラブ会長をやるというのは本当かって? サッカー界で様々な経験を積んだ結果、引退する前に会長もやってみたい、と発言しただけのことです」

「ユヴェントス戦キックオフ前にアントニオ・コンテ監督と握手するつもりかって? もちろんですよ。これまでも握手していますしね。私が誰かと握手しなかったことがあるのは、試合前は目一杯集中しているからが唯一の理由です」

「ダンブロージオ? インテルを選ぶにあたってのモチベーションが気に入りましたね。他クラブからオファーがあってもインテルに移籍したかったそうですし、自分のポジションからして私の下でプレーしたい気持ちが強かったということも聞きました」

「私は若手にあまり出番を与えない? 私はボローニャの下部組織で監督をやり始めたのですよ。その後、レッジーナでどれだけの若手をデビューさせたか調べてみてください。ただ一言で『若手』と言ってもいろいろあることも意識してください。それに、若手を起用してどういう目標を狙うのかも問題です。マッザーリは若手だけを据えてどういう目標を達成しないといけないのか? リーグ優勝を果たすことか? 客観的に考慮すべく要素を定めないと、議論しても無意味ですね。私はいつだって若手ばかりのチームを指導したいですよ。しかし、それでスクデットを勝ち取ってくれと言われたら、それは不可能です。ユヴェントスのここ最近の2回の優勝を見れば明らかでしょう。何人の若手が起用されましたか? 今季ようやくスタメンになった、ポグバだけですよ。私はナポリ時代にインシーニェを育てましたし、カバーニだってナポリに入団した頃は若手だったのです。ラベッシにしても、ハムシクにしてもそうですよ。彼らは当時、今と同じ値札が付けられていたでしょうか? 私はクラブの利益のためにも働いたのです」

「マテオ・コヴァチッチ? 素質がある若手です。しかし、勝利の責任の重荷に押しつぶされないようにすべきです」

「イカルディ? 彼には、すべてのタイトルを手にした先輩を手本にするようにと言いました。彼らがどれだけ犠牲を払って現地点にたどり着いたのか把握すべきだ、と言ったのです」

「私はジャンカルロ・アントニョーニの後継者? まず、私は選手に適してなかったのです。指導するのは好きですよ。選手を360度フォローできる能力を持っているのだと思っています。以前の指導者は、今みたいに選手をケアしていなかったと思います。私だってもっとしっかりと指導されていたら、違うキャリアを送っていたことでしょう」

「明日トヒル会長に何て言うつもりかって? 会長が“ピネティーナ”を訪問するとしたら、彼がチームに話をすることでしょう。それが正しいことですからね」


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