“PRIMA SERATA”:ダニエレ・ベルナッツァーニ監督が出演

インテルチャンネルのゴールデンタイム番組の今回のゲストはプリマヴェーラチームの指揮官

[ミラノ] インテルチャンネルのゴールデンタイム番組 “Prima Serata” の今回のゲストは、プリマヴェーラのダニエレ・ベルナッツァーニ監督。司会役のロベルト・スカルピーニがまとめたファンからの質問に答えながら、アンドレア・ストラマッチョーニの後継者として若きネラッズーリを率いる指揮官は下部組織について、選手としての過去について、そしてトップチームとセリエAについて語った。

下部組織を対象に“Bチーム”システムを取り入れるという話がありますが、これは若手選手にとってプラスになることでしょうか?それによってトップチームに上がりやすくなるとか。

「それは確かにあると思いますね。他国では、例えばスペインではそういうシステムが以前からあります。下部組織のレベルを上げて、トップチームに近いものにするという効果があるのです。今より充実した実戦を重ねて若手選手がより成長し、トップチームへ上がる場合も今ほどギャップがないようになるわけですね」

エムバイェ、ベナッシ、ロマノ−、ダンカンは完全にセリエAでプレーする準備ができているのでしょうか?

「そうだと思います。セリエAには20のチームがあるわけですし、どこかのチームでプレーしても決して周りに比べて引けを取らないでしょう。今シーズン、インテルのトップチームで出番を与えられた際も常に納得の活躍を見せています。もちろん、インテルでコンスタントに試合に出るのは難しいです。マイナーなチームの方が可能性はありますよね」

若手選手にとって、最初からビッグクラブに所属するのと、セリエBのチームで1〜2年を過ごすのと、どちらの方が良いのでしょうか?

「ひとりひとりの若手選手が違う特徴を持って独自の道を歩んでいるので、ケースバイケースだと思います。すぐに飛躍する選手もいれば、まだ成熟しなくてはいけない選手もいるのです。才能がある選手はとにかく、辛抱強く耐え続けることが大事ですね。サッカーの世界は、それができれば成功するものなので」

何年も前からインテルを知っているあなたから見て、モウリーニョとストラマッチョーニの似ている点は?

「性格の面や姿勢の面で、色々と共通点があると思いますね。細かいところに神経を使ってチームを管理するというところも似ています。それに、戦術面でも共通な部分がありますね。2人とも、どうすればチームをベストの形でプレーさせることができるかを追求する監督です」

あなたが思うには、まだストラマッチョーニ監督から声をかけられていないがトップチームに昇格するに値するプリマヴェーラ選手は誰ですか?

「この質問はナンセンスですよ(笑)。ストラマッチョーニは選手全員を良く知っていますからね。彼は試合に向けて戦力が必要なときにプリマヴェーラチームから選手を引き上げますが、ただ単にトップチーム練習に合流させるだけのこともあります。若手にとって、トップチームとの練習を体験するのはすごく成長のためになることなのです。最も優れた選手たちと一緒にプレーすることによって、自分もそのレベルに合わせていくために向上するのです」

ベルナッツァーニ監督は選手時代は適応性が特徴でしたが、それが監督になっても有利になっているのでしょうか?

「どうでしょうかね。監督をやるに当たって選手としての経験がどうしても必要ということはないですが、現場の色々なことが分かるというのはあります。ピッチのことだけではなくて、選手の心理とかを含めてね。一概に言えないと思いますが、私の場合は選手としての経験は重要でした。現役時代は数多くのポジションを体験したことが、様々な状況を理解することに役立っているのは確かです」

あなたの夢は下部組織でやり続けることですか、それともセリエAやセリエBのクラブで監督を務めることですか?

「誰も勝手に自分の今後を決めることはできないと思っています。私はいつだって、その日暮らしでやってきました。厳密に言えば、“その年暮らし”という感じですかね。流動的にやってきましたが、個人的にはこれまでやったことにとても満足していますね」

ある日、会長から突然『トップチームから好きな選手をひとり選んでプリマヴェーラで起用したまえ』と言われたとしたら、誰を選びますか?

「昔から好きな選手はサムエルです。口数が少なくて、いつだって100パーセントを出すし、常に前向きで、選手の鏡のような存在です。彼が若手選手に教えられることはたくさんあると思います。特にプロとしての姿勢、サッカー選手のキャリアを歩むために必要なアプローチについて、偉大な手本になります」

広報部


 English version  Versione Italiana 

読み込み中