ラツィオ対インテル、メアッツァと4ゴールを奪い歴史を作る

 1933年11月5日、4ゴールを奪ったメアッツァがネラッズーリのヒストリーブックに名を残した。

 ミラノ発 – 1933年11月5日、アウェイでのラツィオ戦4-1で勝利したインテルの全ゴールを奪ったジョゼッペ・メアッツァがネレッズーリの歴史の本に自身の名前を記した。

 アルパッド・ヴェイス監督率いるアンボシアーナ・インテルはローマのスタディオ・ナツィオナーレで行われたセリエA第9節ラツィオ戦に臨んだ。トリエスティーナとユヴェントスに勝点2差をつけ、ネラッズーリはリーグ戦首位を走っていたのだ。

 この夜の一戦に偉大なるメアッツァ、卓越した能力を持ったMFジョゼッペ・ヴィアニ、鉄壁のGKヴィリジリオ・レヴラットが先発メンバーに名を連ねた。ネラッズーリは開始12分で先制点を奪う:インテルMFレナト・デ・マンツァーノがセンターラインでボールを奪い、メアッツァにパスを送る。そして同天才FWは巧みにラツィオGKエツィオ・スカラヴィを打ち破った。

 その約10分後の前半21分にピエロ・パストーレに同点弾を奪われてしまう。拮抗した試合展開で進み、前半終了前までに新たなゴールが生まれることはなかった。

 しかし、後半はあの男のワンマンショーであった。

 試合時間47分から76分、ポルタ・ヴィットリア出身のジョゼッペ・メアッツァが壮麗な才能で立て続けにボールを3度、ラツィオゴールに叩き込み観衆を沸かせたのだ。

 ネラッズーリはラツィオファンからも拍手喝采されピッチを去り、彼らはクラブのヒストリーブックに名を刻む。アウェイでの同カードで2敗3分けの後、初めてインテルがラツィオを下した。現在もこの対戦カードのトップスコアラー(18ゴール)であるメアッツァはリーグ戦1試合で4ゴールを決めた初のインテル選手となった。メアッツァの4ゴールを皮切りに1947-48シーズンにブルーノ・クアレシマ、1973-74シーズンにロベルト・ボニンセニャがリーグ戦1試合で4ゴールを奪った。

 次の試合でユヴェントスを倒したが、ヴェイス率いるインテルは優勝街道を進んでいたビアンコネッリを捕まえることが出来ず、最終的に2位でそのシーズンを終えた。

 しかし、メアッツァに新たな功績がやって来る。1934年6月10日、ヴィットリオ・ポッツォ監督のイタリア代表メンバーとしてスタディオ・ナツィオナーレに戻った彼は、W杯優勝を成し遂げた。メアッツァが11月のラツィオ戦で達成した記録はインテルの歴史から消すことができない。メアッツァはイタリア人で初の偉大なる選手となり、その後インテルで彼の名前は生き続けている。


 English version  Versi Bahasa Indonesia  中文版  Versione Italiana 

tags: mondo futbol
読み込み中