マルコ・ベナッシ:インテルで成長したトリノ主将

 22歳のMFが、敵としてサン・シーロに戻ってくる。MondoFutbol.com が、インテルでスタートしたベナッシのキャリアを振り返る。

 ミラノ発 - イタリアの伝説的クラブであるトリノFCのキャプテンになることは、選ばれたごく一部の人間にしか与えられない名誉である。例えばヴァレンティーノ・マッツォーラやジョルジョ・フェリーニ、セサル・マルティンの左腕を飾ったキャプテンの腕章は、現在はマルコ・ベナッシが着けている。しかしマルコの場合、派手さがつきまとうことは決してなかった。彼は、ただただ謙遜深く献身的であった。

 ベナッシは、2011年にモデナからネラッズーリのユースアカデミーに移籍した。モデナ郊外で育ったMFは、常に敬意を忘れぬ少年だった。彼は、地元クラブで過ごした数年間についてこう語っている。「僕の成長に大きく寄与してくれたモデナには感謝の意しかない」。

 そして、U19のアンドレア・ストラマッチョーニ監督がベナッシをU17から昇格させ、親友シモーネ・パーサ、イブラヒマ・ムバイェ、ニッコロ・ベローニと共に同監督のもと練習に励むことになる。4選手を抱えるチームは2012-13シーズン、現在のUEFAユースリーグの先駆けであるNextGenシリーズで優勝する。

 ベナッシにインテルでのデビューの機会を与えたのは、他ならぬストラマッチョーニだった。若干18歳ですでに中盤で成熟していたこの若きスターは、守備のヘルプをすると同時に、ビルドアップを手助けする能力も備えていた。彼のこういった能力は、2013年2月21日のヨーロッパリーグでのクルジュ戦で、トップチーム初ゴールを挙げたときに明らかになった。アントニオ・カッサーノがディフェンスの頭上から絶好のボールをベナッシに送ると、ベナッシがクルジュゴールに突き刺して得点を挙げた。

 今となっては遠い昔の話のようだが、ベナッシはまだ22歳だ。そしてその若さに関わらず、トリノとイタリアU21代表両チームでキャプテンマークを巻く重責を担う資格があることを証明した。彼がA代表でキャプテンを務める日もそう遠くないだろう。

 アニエロ・ルチアーノ

 


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