[ミラノ] ヴァルテル・マッザーリ監督は“ジュゼッペ・メアッツァ”スタジアムで行われたシーズン最後の記者会見で次のように話した。
「ラツィオ戦キックオフ前のブーイング? 後でどういうことだったのか分かりましたよ。観客はサネッティに関する監督采配を誤解したのです。最終的には、サネッティにとって最良の形でのホーム最終戦になったと思いますし、人々も私の選択に賛成してくれたのだと思います。彼は途中出場でチームの勝利に貢献して、試合終了時点でピッチに残ってファンに挨拶したわけです。先発させていたら試合最後までピッチにいられなかったことでしょうし、本人とも事前に話して、ああいう風にすることを打ち合わせしていたのです。あれが一番良い選択だったと思いますよ。最後には人々も分かってくれたみたいです」
「私は監督として毎シーズン、いろいろと学ぶことを意識して、常に向上を目指しています。今シーズンは学ぶことがたくさんありましたね。普通はめったにないこと、つまりクラブオーナーの入れ替わりということがありましたが、それをうまく乗り越えられたことに満足しています。これまでより疲労が大きい、試練のシーズンでしたが、あらゆる状況に立ち向かって船を無事、港に導いたことを嬉しく思っています。クラブも私の功績を認めてくれましたしね」
「トヒル会長は熱狂的なサッカーファンで、いつも私にシステムの話とかしてくるのです。会長がすごく褒めてくれた試合もありましたし、悪いゲームの時は歯に衣を着せずに言いますからね。それはまあ、もっともなことですよ。私だって同じことをするでしょう」
「今シーズンのインテルはアグレッシブな姿勢を持って積極的に攻め上がるサッカーを見せるようになりました。非常に良いプレーを見せられた試合もあれば、そうではない時もありました。好不調の波が激しかったわけですが、その辺を改善するようにしないといけませんね。今シーズンを教訓にして、来季は同じことを繰り返さないようにしたいです。いずれにせよ、今シーズンは多くのポジティブなことをやれたわけですし、来シーズンに向けて良い土台になります」
「来シーズンのインテルに必要なもの? サマーキャンプの初日からして、私は4バックの練習を始めるつもりでいます。4バックに“メトディスタ”(下がり目のレジスタ)が加わった形でやりたいですね。このポジションをこなせる選手は非常に重要で、4バック以外でも、3−5−2システムを起用する場合だって貴重な存在になります。手の届かない選手ですが、参考までに例を挙げるならばルイス・グスターボですね。彼や、今シーズンのダニエレ・デ・ロッシみたいな選手がいれば、ベストの形で4バックを据えることができますし、中盤でより攻撃的なプレスをかけることが可能になるのです。もちろん、監督が思い描くイメージとクラブの可能性は別ですからね。最終的には、与えられた戦力に最適なシステムを選ぶつもりでいます」
「ターンオーバー? ヨーロッパリーグの試合では積極的に選手を入れ替えるつもりです。“レギュラー”という言葉はなるべく使いたくないですね。全員がレギュラーであって、全員が毎回出番を与えられるに値することを立証しなくてはいけないのです」
「今シーズンはチームが私のサッカーに慣れていないというのもあって、ナポリで見せていたようなサッカーができなかたったというのはあります。これから新しいシステムもマスターしてもらって、それができたら試合中にシステムを切り換えたりすることも考えられます。今季できなかったことを来シーズン実現させたいと思っていますよ」
English version Versión Española Versi Bahasa Indonesia Versione Italiana
CONFERENZA STAMPA WALTER MAZZARRI 21/05/2014 12:30 CEST