インテルの偉大な背番号4

19シーズンで16タイトルを手にした伝説の男をいつまでも愛し続けるための10の理由

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[ミラノ] 2014年5月10日は普通の日ではない。ハビエル・サネッティが選手として最後にサン・シーロのピッチに上がった日なのである。インテルで19シーズンを過ごし、マッシモ・モラッティ会長と歩みを共にして16タイトルを手にしてきた伝説の背番号4のラストホームゲームということで、“ジュゼッペ・メアッツァ”スタジアムは閉鎖処分中のクルヴァを除いて満員だった。もちろん、インテル対ラツィオという重要な試合が開催されたのも事実だ。だが、これは運命を感じさせる組み合わせであるのも確か。サネッティがインテル初タイトルを味わったパリでのUEFAカップ決勝の相手はラツィオで、サン・シーロでの最終戦の相手もラツィオだったのだ。その間、大人になった青年(もしくは、青年であり続ける大人)はいくつもの記録を達成し、世界中が尊敬する偉大なハビエル・アデマール・サネッティになったのである。

今日、こうしてサネッティを称賛するのはありきたりの行為に感じられるかも知れないが、我々はキャプテンをいつまでも尊敬して愛し続けるための10の良き理由があると確信している。

その1は、ハビエルはこれまでのインテルのキャプテンの誰よりも長くチームに尽くし続けたということ。
その2は、我々とあらゆる苦楽を共にし、世界サッカーの基準からしてもまれにしか見られない3冠の歓喜をもたらしてくれたこと。
その3は、彼が驚異的なほど“普通”であること。その素晴らしい家族を見ても、昨夜のセレモニーで懸命に涙をこらえようとする姿も、至って普通の人である我々と変わらない感じを与えてくれるのだ。
その4は、40歳でまだこれだけの情熱でサッカーをやる姿を見ると、人生はやはり金より大事な物があると実感させてくれること。
その5は、人々にとって夢を象徴する存在であり、それに値する人生を送っていること。

その6は、歳月が経っても一切変わらないそのヘアスタイルである。これは、理路整然とした彼の生き方の象徴ではないだろうか。
その7は、ハビエルは1度もマスコミが騒ぐような行為をしたことがないという事実。これは誰もが学ぶべき点だろう。
その8は、人間同士で感情を分かち合うことの重要性を改めて見せてくれたこと。並み外れのキャリアにピリオドを打った彼は、我々とその複雑な感情を共感したのだ。
その9は、昨夜のセレモニーでエステバン・カンビアッソ、ワルテル・サムエル、ディエゴ・ミリートを呼び寄せたこと。もしかしたら、インテルの歴史に名を刻んだ彼らともお別れの時が来たのかも知れない。ともあれ、そこでルーカ・カステッラッツィも忘れなかったハビエルがすごい。
その10は、自身の行動でインテルの精神を象徴してきたことである。リスクを恐れず、いつだって度強を持って世界に立ち向かってきたキャプテンは、まさにインテルのアイコンなのだ。



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