[ミラノ] 29日朝、ミラノ市内サンタ・マリア・ヴァッレ通りのドゥリーニ宮殿の素晴らしいロケーションにて、インテルと“Infront”の提携を発表する会見が行われた。国境を超えたスポンサーシップとスタジアムスペースの効果的な利用を目指すこの4年契約のコラボレーションについて、まずマルコ・ファッソーネGMがこう述べた。
「トヒル会長が何度も明言した通り、我々はクラブの発展を目指しています。私が加わって以来のこの2年間、我々はクラブの経済面に集中して特に出費を減らすようにしてきましたが、今は収入を増やすために努力する時なのです。現に、我々の収入は欧州クラブの一部、およびいくつかのイタリアのクラブに比べて引けを取っているのが事実です。適切なパートナーを見つけ、最適なプランで市場をアプローチして収入を増やしていくことが必要なのです。我々はトヒル会長から、イタリアの国境を超えた物の見方をするようにと鼓舞されました。それによってインテルが経済面、およびスポーツ面で再び世界トップ10のクラブになるようにするのです」
「我々にはすでに非常に有力なコマーシャルパートナーがいます。例えば、2024年までの契約を結んだナイキがそうですが、我々はスポンサーシップの意味でまだまだ発展を目指さないといけません。イタリアサッカーの老舗スタジアムのひとつであるサン・シーロにしても、欠点や短所があるとは言え、経済面でもっと活かすべきなのです」
「イタリアでリーダー的な存在を務め、世界でもトップレベルの地位に入る“Infront”は、我々にとって適切なパートナーです。共に歩んでいき、クラブをインテルに相応しい地位に導くことができるだろうと確信しております」
ファッソーネに続き、エリック・トヒル会長は会見に集まった数々の報道関係者やスポンサー代表者を前にして、次のように語った。
「まず何よりも、皆さまに感謝の意を表させてください。2ヶ月前にここイタリアに来た時、私はセリエAが世界でトップレベルのリーグに返り咲くようにすべきだと感じました。我々は新しいビジネスモデルと戦略を発足させていますが、この新しいコンセプトが有効であると信じるスポンサーが増えてきています。プレミアリーグではすでに機能しているモデルですし、イタリアでもそれに沿って動こうとしているクラブも出てきています。ナイキが我々と提携することを選んだのも、これに基づいているのです。パートナー同士で重要なのは、お互いの理解と信頼があることです。“Infront”とは4年間で約8000万ユーロという提携になっていますが、これにとどまるものではないと思います。すでに、新たな発展の可能性について話し合っているのです」
「インテルの将来は強固な土台を基に作り上げられます。健全な経済状態を実現し、チームの強化に向けた投資があるでしょう。現時点では新しい選手を2名獲得する予定です。 我々が目指すのは、グローバルなベースを誇るクラブなのです。グローバルなスケールを持ったイベントを考えていけなくてはいけません。従って、今回のこの提携はとても重要なものなのです。物事を進めるために大いなる努力を見せ続けているインテルの担当チームに感謝しています。なお、インテルの新しい運営とこのプロジェクトを信じてくれた“Infront”に感謝しております」
“Infront Italy”のマルコ・ボガレッリ会長はこう付け加えた。「我々は以前からインテルの発展に協力させていただきたいと思っていました。我々を信頼してその可能性を与えてくれたトヒル会長に感謝しています。世界で最も偉大なクラブのひとつであるインテルを、それに相応しい地位に輝くようにするのが我々の目標です。8000万ユーロは単なる出発点ですし、我々は大きな目標を達成していけることを確信しています。我々はチャレンジを恐れません。チャレンジに挑むことこそ、我々の毎日の仕事なのです」
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LE PAROLE DEL PRESIDENTE THOHIR ALLA CONFERENZA DI PRESENTAZIONE CON INFRONT