[アッピアーノ・ジェンティーレ] 「難しい試合になることでしょう。明日の相手は順位表が示している通り好調の手強いチームです。我々はいつもみたいにベストを尽くすようにして、ポジティブな結果を出すようにしたいです」。ヴァルテル・マッザーリ監督は“アンジェロ・モラッティ”センターのプレスコンファレンスルームで開かれたインテル対ナポリ前日会見でこう述べた。
「どうして我々は3連勝を達せいできていない? 私は統計をそんなに意識する方ではありません。これまで起こらなかったことはこれから起きることもあるし、そうではない場合もあるわけですしね。私が見るのは選手がどういう風に練習に打ち込むか、どういう状態なのか、チームがパフォーマンスの面でどこまで行けているのか、なのです。現時点では、まだ修正すべき点があります。90分を通してコンスタントなパフォーマンスを見せられることがめったにないので、その辺は向上しないといけません。これが特殊なシーズンであるだけに、ますます気を付けないといけない部分があるのです。例えば、これという理由もなしに試合の15分の主導権を相手に譲ったり、試合に決着が付けられる時に付けないとか、改善すべき面があります。何回もあったことですが、毎回修正するようにして良くなることもあれば、逆戻りしてしまう時もあるのです」
「ナポリ戦のスタメン? 明日になれば分かりますよ。まだトレーニングがあることですしね。前節の試合で良いパフォーマンスを見せたメンバーは次の試合でも起用される、という精神をチームに伝えるようにしました。もちろん、全員の練習での出来具合を見ているし、スタメン以外の選手も検討していますよ。でも、特に試合に勝った場合はその時のスタメンを優先される主義です。何はともあれ、一番大事なのはチームが結果を得ることです。アンドレオッリ? 好調ですよ。常に良い感じでトレーニングしていますし、今日の練習で状態を再確認します。コンディションの良いディフェンダー3人は揃っているみたいです」
「私はこれまでのキャリアで解任されたことがない? それが当たり前だとは思っていませんよ(笑)。これまで失敗したシーズンがないって? この質問は(今シーズン最終節の)キエーヴォ戦が終わってから向けてください」
「ダンブロージオは私の指示を消化し切れていない印象を与える? 監督はそれぞれサッカーの考え方が違うわけですし、私がサイドプレーヤーから求めることは、他の監督が求めることとは違う場合があります。従って、ここにやってきた選手が私の指示を理解するまで少し時間がかかることだってあるのです。いずれにせよ、パルマでのダンブロージオは良い試合をやりましたよ。1−0で勝っている時に下げましたが、それまでの彼は良いプレーを見せてくれていました。私のサッカーに応じるためには、攻撃面でもっと向上してくれることが必要ですが、これは本人も理解していることです」
「ジョナタン? 常に良いパフォーマンスを見せてきましたが、残念ながら故障したのでね。今日、試合に出られる状態かどうかチェックするつもりです。まだ
本人がぶり返しを恐れていて伸び伸びとやれないというのがありますが、昨日は休ませたんで今日様子を見て、彼を起用するかダンブロージオで行くか検討した
いと思っています」
「我々の前を行くチームとのギャップはどうやって埋めるのかって? 今シーズンの決算や、どうやってギャップを埋めていくのかについては、シーズン最中に考えることではないと思っています。データを見れば明らかですが、トップ3チーム相手の試合に勝てていないというのは論理で説明できることです。全体的に強いチームというのは、簡単に倒せるものではないですからね。明日の試合で初めてビッグクラブに勝てるのが願いですよ」
「とにかく、このシーズン終盤はいろいろなデータを集め続けながら、なるべく多くの勝ち点を手にしてできる限り高いところまでいくようにするのです。今シーズンを振り返ると、我々が見せたパフォーマンスは勝ち点に反映されていないことが明らかです。今後のシーズンのプランニングを立てる意味でも、この終盤でステップアップするようにしたいですね」
「明日の試合は今後に向けて様々な要素を検討するためのテストになるでしょう。例えば、ビッグマッチの際に選手たちがどういう対応を見せてくれるのかもチェックしたいですね」
「トヒル会長の発言は嬉しかったかって? 公の場での発言より、2人で面と向かって話しているときに言われることの方が嬉しいですね。もちろん、クラブの会長としてそれを公言することも大事ですが」
「ナポリから選手を誰か抜けるとしたら? 誰が試合に出ようと、みんな優秀な選手ばかりですからね。選択肢はたくさんあると思いますよ。クオリティが高くて、優れたプレーでゴールまで持っていくのがうまいチームです。我々としては、試合の流れをこっちに寄せるために最大の努力をしないといけませんね」
「4位でシーズンを終える可能性について? 私は1試合1試合に集中しているだけです。毎試合、チームからすべての力を引き出すようにしているのです。できる限りたくさんの勝ち点を集めて、最後にどうなったか様子を見ることにしましょう。正確な目標はないですよ。私が思うには、今季は最初から目標がないシーズンなのです」
「選手たちがパルマ戦終了後のコメントで『もっとうまくできたはず』と発言したことについて? 選手がそれを把握しているのは喜ばしいことですね。私は例えアウェーで勝った時も満足してはいけないというメンタリティを伝えようとしてきましたが、それが浸透しているみたいです。とは言え、パルマのホームで我々は2−0の勝利を挙げましたが、これは決して簡単な結果ではないのですよ。パルマではナポリは負けているし、ユヴェントスは辛うじて勝っているし、フィオレンティーナは引き分けているのです」
「それに、相手選手が退場になったのは、ファウルを犯したからではないですか。つまり、そういったファウルを犯すほど守備に苦戦していたことを表しているのですよ。パルマ戦はカッサーノのチャンスとPK以外では我々が主導権を握って、前半にしても2〜3回の決定機を作ったのです。非常に良い試合でしたが、私がロッカールームでチームに言ったのは、10人のチーム相手にもっと早く決着を付けるべきだったということです」
「コヴァチッチ? 期待通りにだいぶ成長してくれましたね。だからこそスタメンで据えたのですが、チームに役立つプレーを見せるようになったのです。彼が出場する試合でのインテルは勝ち点を手にするようになったというのも偶然ではないですよ。これはコヴァチッチやイカルディを始めに全員の選手に言うことですが、チームのためにプレーすることが大事なのです。ヨーロッパの偉大なチームを見てもそうですよ。先日のバイエルンにしたって、必要な時はフォワードも下がって守備に貢献するのです。リベリーやロッベンも先日の試合で、自軍エリア付近まで下がって手を貸していましたからね。今やトータルなサッカーの時代なのですよ。すべての選手が攻守両面で機能しないといけないのです。でないと、相手が誰だろうと負けてしまいますからね。この辺のことを、マテオ(コヴァチッチ)も理解してくれたのです」
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