インテル魂について、ニコーラ・ベルティがレクチャー

“ベルティの日”だった3月31日、ニコーラはインテル下部組織施設で特別講義を行い、少年たちに黒と青の価値観を伝えた

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[ミラノ] インテル愛は持って生まれるものだが、インテリスタとして適切な“教育”を受けることも大切である。まず、インテルは単なるサッカーチームではなく、世代から世代へと伝達される魔法のストーリーであることを理解すべきだろう。黒と青は単なる色ではなく、人間の体内に流れる血液みたいにハートから頭へ行くエネルギーである。インテリスタであることは、独特の物の見方と考え方を持つことを意味している。生きるに当たってのフィロソフィーなのだ。

だからこそ、インテル特有の価値観を持ち、それを伝達できる人物の存在が大切なのである。 インテル史を振り返ると、そういう人物が大勢活躍してきていることが分かる。その一言のコメントが敗戦の痛みを忘れさせてくれたこともあれば、苦難の時期でもスマイルをもたらしてくれたこともある。時には、ピッチでの戦いの勢いがまだ冷めていない状態で放った一言が、ファンのスローガンになったことだってある。ゴール以上に言葉がライバルを痛めつけることもあるのだ。『お前たちのようになるのだったら勝てない方がよっぽど良い!』と面と向かって言う勇気がある場合は特にそうである。

インテリスタであるというのは、決して簡単なことではない。だが、インテリスタであるというプライドは何よりも価値があるのだ。インテルのチームカラーに尽くし、ハートを捧げてくれたすべてのファンのために闘い続けたニコーラ・ベルティはもちろん、そう信じている。自身の過去、現在と将来を黒と青に染めた男は3月31日午後、インテル下部組織施設を訪れ、これからのネラッズーリに“インテル魂”についてレクチャーを実施した。“Inter Forever”の企画だけあってフランチェスコ・トルドも出席し、おもしろい昔話やジョークと笑いが飛び交う最高の講義となった。

現役時代、ベルティが背番号8を選んだのは、8が無限を象徴しているからだという。 ピッチに上がる者、またスタンドで応援する者はみんな、計り知れない情熱が原動力になっている。無限の情熱、これこそニコーラ・ベルティとすべてのインテリスタを動かす、魔法の力なのである。


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