[ミラノ] 10月夜に行われた“GLGS/ロンバルディア州スポーツプレス協会”主催のセレモニーで、マッシモ・モラッティ名誉会長が“GLGS・パーソン・オブ・ザ・イヤー賞”を授けられた。会場で読み上げられた授賞理由で『父・アンジェロからグランデ・インテルの伝統を受け継ぎ、大いなる忍耐力を見せながら苦況も乗り越え、改めて偉大なインテルを築いた』と称されたモラッティ名誉会長は、同文で『インテルとイタリアサッカーの歴史において革新的なステップを踏むという勇気を見せた』ことも評価された。
名誉会長としての立場について質問されたモラッティは、次のように述べた。「正直言って、まだ慣れていないというのはありますね。時には自分なりに決断を取りたい気持ちになることもありますし、時には遠慮し過ぎてまるで人形みたいな気分になることもあります。その辺のバランスを見出さないといけないのですが、いつまでも見つけられないのかも知れませんね(笑)。多分、今の私はどちらかというとファンの立場に近いので、クラブ運営に関するアドバイスをするのはいい目で見られないでしょう。エリック・トヒルとの契約に、クラブを買い戻すための条項があるというのは本当かって? いいや。しかし、どんな契約書にあるみたいに、他に守るべき条件があって、それが満たされない場合はクラブを取り戻す権利や義務があるわけです。ただ、トヒルさんの場合はそういうシナリオになるとは思いませんよ。彼はインテルに対して大いなる愛情を抱いていますし、良い結果を出すために念入りに物事を進めているように感じます」