[ローマ] “スタディオ・オリンピコ”でのラツィオ戦終了後、ヴァルテル・マッザーリ監督は報道関係者の質問に答えた。
「今夜は難しい試合の末での敗戦となりました。ラツィオは下がり目でコンパクトに構えていたし、ピッチコンディションも完璧ではありませんでしたしね。ハードな試合でしたが、両チームの力が拮抗している対戦でした。我々は最後の締めくくり、最後の決定的なステップでしくじるのが目立ちました。ラツィオの姿勢がああだったので、今日の試合はひとつのプレーが決着を付けてもおかしくないものでした。前半の我々はラツィオを圧倒してプレーを組み立て続けましたが、問題は最後の詰めだったのです」
「このように拮抗している試合というのは、レフェリングによって流れが変わることもあります。判定が正しいか間違っているかは別としてね。今日はディアスが(2枚目のイエローを出されて)退場となるべきでしたし、ロランドがラツィオエリア内で倒されてウチにPKを与えられるべきでした。ラツィオは、後半の唯一のチャンスを活かして試合をモノにしたのです。偉大な選手であるクローゼのおかげでね。ナポリ対インテル戦では、今夜のディアスのようなファウルで(アルバレスが退場となり)我々は10人で戦う羽目になったのです。まあ、そんなことを言っていても仕方ありませんけどね。今夜は我々が常にゲームを支配していました。とは言え、ラツィオは優れたチームですよ。選手陣の質が高くて、注意力もあって、組織力に富んだチームです。現在の勝ち点は実際の戦力の価値を反映していませんね」
「レフェリーのミスジャッジを言い訳にするつもりはありません。しかし、こういった試合はレフェリーのレベルによって左右されるというのは事実です。今日の試合はドローが妥当な結果だったでしょう。レフェリングの影響があると思うかと聞かれたら、私としては今日の試合は2つの誤審があったと答えますね」
エディ・レーヤ監督が『今夜のラツィオは普段のインテルのような試合をやった』と発言したことについて感想を聞かれたマッザーリは、こう答えた。「レーヤとは友だちですけど、彼は我々のこれまでの試合を全部見ていないと思いますよ。ナポリ戦のインテルなんて、ポゼッション率が70パーセントだったくらいですからね... 」
ダービーに比べてプレー内容の退化が見られていないかと指摘されたマッザーリは、 次のように述べた。「キレが少し低下していた選手もいましたが、ダービーと今日の試合は別物です。選手交代に関しては、ダービーと同じコンセプトに沿ってやりましたけどもね。ともかく、今日はミラン戦よりもプレーの内容が若干劣っていたのと、クローゼの得点の場面では我々の不注意があったというのが事実です」
「チャンピオンズリーグ出場権を諦めざるを得ない? マスコミのあなた方はこれが仕事ですからね。1試合に勝ったら『チャンピオンズリーグに王手だ!』と書き立てて、今日みたいに負けたら『チャンピオンズリーグ、さようなら』と騒ぐわけです。でも、シーズンが始まる前の話を忘れないで欲しいですね」
「メルカートですか? 早く終了して欲しいですよ。今のインテルは再建が進んでいる工事現場です。(強化の面で)何をやるべきかに関しては、判断をクラブに任せますよ」
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INTERVISTA WALTER MAZZARRI POST LAZIO-INTER