モラッティ名誉会長とサネッティ、モンテチトーリオ宮殿での会議に出席

ローマの代議院議事堂で開催された会議のテーマは『人間的なサッカーの再建を目指して・暴力に対抗』

[ローマ] マッシモ・モラッティ名誉会長とハビエル・サネッティは9日午前中、ローマのモンテチトーリオ宮殿(イタリア共和国代議院議事堂)の“女王の間”にて開催された『人間的なサッカーの再建を目指して・暴力に対抗』というテーマの会議に出席した。会議には、議会保安委員のステーファノ・ダンブルオーゾ、州事務大臣のグラツィアーノ・デルリーオ、国家警察副司令官のアレッサンドロ・マランゴーニ、文化/科学/教育委員会のアントニオ・パルミエーリ、“コリエーレ・デッロ・スポルト”紙編集長のステーファノ・バリジェッリが参加した。

会議中、試合に勝っても負けてもハードワークをこなす意識の重要性について聞かれたサネッティは、こう述べた。「まず、僕にとってこの席に招待されたことは大きな名誉であると言わせてください。この可能性を与えていただけて感謝しています。僕の場合、ハードワークを重視するという考えは両親の手本を見ながら身に付いたのです。左官の仕事をやっていた父と、他界した母は子供の僕らにちゃんとした生活を保証するために献身して働き続けたのです。毎朝6時に起きて夜6時に帰宅する姿を見続けた僕は、様々なことを学びました。当時のことはその後、サッカー選手としてだけでなく、ひとりの人間としての僕の日常生活で大いに生き続けているのです。試合に勝っても負けても、一番の薬はハードワークなのです。暴力問題はその国の文化や環境、教育システムから来るものだと思っています。僕らはみんなで力を合わせて、サッカーという素晴らしいものをぶち壊そうとしている人たちに対抗していくべきだと思います」

モラッティ名誉会長は一方、次のように話した。「ファンをリスペクトしながらも、クラブとして勇気を持って行動することが大事です。例えば人種差別問題に対しても、できる限りの手段を使って戦っていくことが必要です。なお、ハビエルのチャリティー財団やインテルチャンネルのような組織の活動を通じて効果を狙うことも重要です。サッカーは誰もが注目するものですから、そのサッカーを通じていろいろと進めていくことが大事ですね」

オーナーが新しくなったインテルの今後について聞かれたサネッティは、「僕はいつもと変わらず、とても前向きに見ています。向上が必要で道のりはまだ長いですけど、監督を信頼していますし、作り上げられていっているチームの可能性も信じています」と語った。キャプテンに続いて、モラッティ名誉会長は次のように付け加えた。「監督は何気ない反応を見せてくれましたが、ある程度はクラブ売却の影響を感じているのだと思いますよ。選手たちにしても監督にしても、私が売却の決断をスムーズに取ることができるように気を遣ってくれたのだと思いますね。 今後どうなっていくかはクラブの主導権を握る者によりますが、ポジティブな展開になることを信じています」


 English version  Versión Española  Versi Bahasa Indonesia  Versione Italiana 

読み込み中