[アッピアーノ・ジェンティーレ] 「俺たちはできる限り高い地位にいたいんだ。みんな良い結果を出したい意欲に満ちているけど、インテルのようなクラブにとって良い結果というのはなるべく高いところまで行くことなんだよ。俺の性格からして、この段階で具体的にどこまで行けるかについて明言することはない。でも、とにかく俺たちは全力を尽くすということは確実に言えるね」。インテルチャンネル番組 “InterNOS” に出演したエステバン・カンビアッソは、こう述べた。
チャンピオンズリーグ優勝を果たしたマドリードでのバイエルン戦について質問された“クチュ”は、次のように語った。「あの夜にたどり着くまでいろいろなことがあって、自分たちの力を自覚するようになっていたのさ。これは会長やチームメートも言及していることだけど、チャンピオンズリーグ決勝よりシエナ戦へ向けた週の方が苦しかったよ。シエナはもう降格が決まっていたし、何も失うものがない状態だったからね。一方、マドリードでは、対等の立場にあるチームがぶつかり合うという感じだったんだ。チャンピオンズリーグ優勝を果たした時、どういう気分だったかって? 大きな目標を達成した感じだったさ。ファンがどれだけ待ち望んでいたことだったかと思うと、なおさら大きな感動だったね。俺は15年間待ったけど、45年間も待ち続けていた人もいたわけだから」
最近のインタビューで『今、インテルの選手はピッチで何をやるか常に把握するようになった』と発言したカンビアッソは番組中、それはモウリーニョ後のチームは何をすべきか『把握していなかった』という意味なのかと聞かれ、こう答えた。「他の監督に比べると、マッザーリは12年間やって来た自分のシステムに自信を持っている。そのシステムに選手たちを順応させるというやり方なんだ。他の監督は自分が思い描くサッカーを与えられた選手に合わせようとして、そこで苦戦が生じたというのはあると思う。マッザーリは、自分の右ウィングはこう動いて、自分の右インサイドハーフはこうやるべき、というのがしっかりと決められているんだ。俺は別に、他の監督を貶すつもりはまったくないよ。マッザーリは自身の経験に基づいたサッカービジョンへのこだわりがすごいんだ。権威があるとかないとか、そういうことではなくて戦術の問題だね。マッザーリ率いるチームは常に、特定のはっきりとしたアイデンティティを見せてきたんだ」