マッシモ・モラッティ会長、今後について語る

FCインテルナツィオナーレ株主総会終了後の会長の一問一答

[ミラノ] インテル株主総会終了後、マッシモ・モラッティ会長は集まった報道関係者の取材に応じた。

会長、感動と拍手がたくさんの総会でしたが。

「まあ、この手の変革を迎えるとなると、どんな人でもこういった心境になるのは自然なことですよね。みんなの拍手、みんなの愛情の表現は本当に、本当に嬉しかったです。何よりも、私は彼らが常に示してくれた忍耐力に感謝していますよ」

会長の心境はいかがですか?

「私は大丈夫ですよ。これから、この変革を実行するためのステップを一つ一つやっていかないといけないですね。でないと、ただただ話すばかりで、このままの状態が続くだけですから(笑)」

新生インテルのクラブ組織図はどうなるのでしょうか?

「大きな人事の入れ替わりは一切ないと思いますよ。新しく加わった人たちはとにかく、貴重でスピードの出る車を手に入れたことをしっかり把握しているので、それを運転するにはそれなりのノウハウがいるということも分かっていて、最大の注意で接しているのです。私は、彼らが良い経営を進めていくための能力と実質を持っていると思います。良い方向に行くと思っていますよ」

モラッティさんは会長としてクラブに残るかどうか、まだ決めていないのですよね?

「まさにその通りです」

今日の拍手喝采で、会長として続投する気が湧いたのではないでしょうか?

「この拍手は過去のことに対するものです。従って、これまでの私に対する好感の表現としてとらえていますよ。これから話し合って、様子を見ていきましょう」

決断を取るに当たって、決め手になるようなことがあるとしたら?

「10連勝をやり遂げるとかでしょうかね(笑)」

新しい役員会は合計8人で結成されて、その中3人があなたたちだということですよね?

「ええ、基本はそういった感じですね。大体、そういう形になるはずです」

最後の総会は11月15日ですか?

「ええ、12日か15日です。15日の方が確率高いです」

エリック・トヒル氏が昔、ニコーラ・ヴェントラに憧れていたと明かしたのは思いがけないことでした。

「気さくな発言でしたよね。トヒルは気さくな性格の持ち主なので。ヴェントラはインドネシア人の親戚がいるから特に親しく感じられたと発言したわけですが、コミュニケーションやイメージの専門家に言わせれば、こういった率直で素朴な発言は良くないとされるのでしょうね。私はしかし、とても純粋で良いことだと思いますよ。別にヴェントラがインテル最強の選手だったと言ったわけではなくて、ヴェントラを良く知っていたし彼のプレースタイルが好きだった、と言っただけですからね」

確実に言えるのは、あなたもトヒル氏もマッザーリを評価しているということです。

「確かに。トヒルは監督を高く評価していますし、試合も常にチェックしています」

あなたがインテルの会長に就任した当時、モラッティ一族が完全に手放したことはないクラブに改めて携わることになった、と発言しました。今でもそうなのでしょうか?モラッティ一族とインテルの絆は残っているのでしょうか?

「現に株式の30パーセントはまだ持っているのでね。ですから、我々はインテルの経営、インテルの世界に携わり続けているのです。客観的に見て、モラッティ一族はインテルを手放していませんよ。あとは、具体的にどのような形で協力していくかですね。どういったサポートができるのか、我々が有効と思っていることが先方に実際に役に立つのかどうかを検討しながらね。これから、どういう関係を築いていくかによります」

トヒル氏はミラノに来てスタジアムで試合観戦することを願っているのでしょうか?

「ええ、マスコミの皆さんも書いた通りにね。次の総会の際に来て、引き続きリヴォルノ戦を見るつもりなのだと思います」

今や、携帯メッセージを頻繁に交わす仲なんですよね。

「ええ、報道ではその数が大袈裟になっていましたけど。実際、3通の携帯メッセージが届いただけですよ(笑)」

会長、クラブの先頭を譲る時がやってきたと感じたのはいつなのでしょうか?

「何年か前からですよ。15年くらい前からですかね(笑)。そう言いながら、こうして、その機会が訪れたのです」


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