マッザーリ:「モラッティ会長はいつだってインテルのためになる決断を取る」

「その確信を持っているため、チームの我々はピッチ外の件は気にせずにサッカーに集中できる」

[アッピアーノ・ジェンティーレ] トリノ戦前日会見で「アルバレスが故障なのは残念」と述べたヴァルテル・マッザーリ監督は、そのアルバレスの代わりにマテオ・コヴァチッチを起用することを検討しているのかと聞かれ、次のように答えた。「コヴァチッチを使うというのは選択肢のひとつです。しかし、アルバレスがいないのが残念だということを強調したいですね。しっかりとしたアイデンティティを追求しているチームにとって、せっかく特定の選手でうまく機能している場合は、そのうちの誰かがケガしない方が良いのは当然です。とは言え、コヴァチッチは確かにオプションのひとつですし、私はリカルドの代役を務める選手たちを信頼していますよ。グアリンはどうかって?アメリカ(での親善試合)で試しました。そのフィジカルの特徴やプレースタイルからして、受けるボールによってはうまく対応できないこともあるのです。グアリンは今、自分の最適のポジションで連動性を高めています。シーズンが終わるまで、頭から『この手は使わない』と決めつけるつもりはないですが、現時点でグアリンに違うことをやらせて混乱させるのは間違っていると思います」

昔ながらの作法を好む監督として、フェースブックやツイッターなどのソーシャルネットワークをどう見ているか?という質問を向けられたマッザーリは、こう述べた。「昔ながらどうのということではないと思います。私にはサッカーのやり方について私なりの考えがあって、とにかくルールというものが存在すると思っています。選手たちが軽率に公表してはいけないこととかがあるわけです。とは言え、今の世の中がこうであるのならば、そういったリスクもあると受け入れるしかないですね。我々はそれなりに対応して、選手たちにその辺のことに関する指示をきちんと出すようにしています」

なお、クラブ株式譲渡の件についてコメントを求められたマッザーリは、次のように話した。「モラッティ会長を全面的に信頼していますし、彼がインテルのためにやってきたこと、そしてこれからやるつもりであることを知っているので、(株式譲渡は)クラブのためになると判断してやったことだと確信しています。我々チームとしては、これで十分です。我々にとって新たなモチベーションになるかって?私はいつだってモチベーションを高く持つようにしているし、選手にもこの考えを浸透させるようにしています。ピッチ外の件を気にすることなく、チームは団結して良いサッカーをやることに集中できるのが重要なのです」

エリック・トヒル氏から電話が来たとしたら、言葉の問題も兼ねてどう対応するつもりかと聞かれた指揮官は、まず笑いながらこう返した。「言っておきますけど、私だって英語くらいは話せますよ。長い下積み生活の中で、外国でのスカウトもやってましたのでね。しっかりと英語での話は通じてました。もちろん、ネイティブな英語というわけではないにしても、外国でやっているイタリア人監督に比べて私の英語の方が劣っているということはないと思います(笑)。それはそうと、私はクラブ内での自分の役割をちゃんとわきまえていて、自分の管轄を把握しているつもりです。私がクラブフロントに電話かけることは原則としてありません。クラブ側から連絡が来たら、私は24時間体制で対応しますよ。従って、トヒル氏から電話がかかって来れば、私はもちろん出ます。今のところ、(新パートナーが加わって)変わったことは感じていないですね。昨日の練習には相変わらずブランカTDとアウシリオSDが来ていたし、いつものようにモラッティ会長から電話がかかってきます。現場からして見ると、現時点で変化は特にないですね」

明日のスタメンについて質問されたマッザーリは、現段階では確実なことは言えないと明かした。「今日のこれからの練習で検討しなくてはいけない点がたくさんあります。選手の状態をポンドレッリ(フィジカルコーチ)とチェックして、ベストコンディションと思えるメンバーを選出するつもりです。攻撃に関しては、セカンドトップの問題があります。パラシオの起用は確実ですけどね。もしミリートが故障していなかったら、彼も確実にプレーしていたでしょう。もうひとりスタメン出場が決まっているのはジョナタンです。回復したし、良い形でトレーニングしていますしね」

「イカルディに関しては、彼は今調子が良くないのが事実です。この時期はこれまで調子が良かったことがないですし、スタミナがない上に複数の小さな問題を抱えていて、練習でも思い通りにできない状態なのです。先発させたら確実にハーフタイムで下げる展開になるわけですが、現時点ではそんなことをやってられないのでね。むしろ、20〜30分しか持たないからこそ、試合終盤で他の選手が疲れてきたところで入って活躍してもらうという方が有効なのです。ベルフォディルはまあまあ好調ですが、まったく違う特徴を持った選手なので」

最後に、サネッティが順調に回復していることについて聞かれた指揮官は、こうコメントした。「私が見る限りでは、非常に好調みたいですね。走る姿を見ても、大ケガから復帰したことを一切思わせないです。近いうちに戦力として復帰してくれると確信していますよ。これからは、コンディションを上げるようにしていくことが大事です」



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