[アッピアーノ・ジェンティーレ] “Mediaset”のインタビューに応じたエステバン・カンビアッソはまず、セリエA・2013−14シーズン初戦となる日曜日の試合の相手、ジェノアについて語った。「良い形でシーズンスタートを切りたいというのは俺たちだって他のチームだって同じだけど、ジェノアは先日コッパイタリアで敗退した分、一段とモチベーションが高まっているというのもあるだろうね。いずれにせよ、各々の対戦相手がそれなりに手強いというのは別として、我々はシーズンを通してしっかりとしたアイデンティティを持つようにしないといけないんだ。これこそ大事なことだね」
サネッティが復帰するまでキャプテンを務めることについて「このチームでの俺の役割というものをわきまえているし、普段から責任を持ってやっているのでキャプテンマークを巻くことの負担を感じることはない」と述べたカンビアッソは、このチームはヨーロッパリーグ出場に相応しくないという批判について感想を聞かれ、次のようにコメントした。「言いたいことを言わせておけばいいさ。批判する連中が言うこと全部に反応しているわけにはいかないからね。まあ、彼らが確信持ってそう言うところを見ると、すでにすべての試合を人より早く見れたってことなんだろう(笑)」
「何はともあれ、インテルがゼロからスタートするということは事実だ。これまでのシーズンでは、すでにしっかりとした構造を持ったチームがあって、それをベースに新加入選手が何人か加わって新シーズンに臨むという感じだった。 今回の俺たちは一方、ゼロからスタートを切るわけなんだ。だからこそ、すぐに良い結果を出せることが特に重要なのさ」
「マッザーリについて?俺が監督について話すのが好きじゃないというのはみんな知っているはずだけど、確実に言えるのはインテルのベンチに座った監督は誰もが全力を尽くしたということだね。マッザーリも例外ではないさ」
サミュエル・エトオやレオナルドがインテルに復帰する可能性が噂になっていることについて聞かれたカンビアッソは、こう答えた。「サミュエルは俺たちが良く知っている選手だし、復帰したとしたらフォワードがひとり増えることになるね。彼に何ができるかは誰もが良く知っていることさ。一方、レオナルドはクラブ内で複数の役割を担当できる男だ。彼らの共通点は、2人ともインテルで良い結果を出したということだね」
なお、クラブの株譲渡の件とインドネシア人実業家エリック・トヒルに関するコメントを求められたカンビアッソは、「選手の俺たちはそういったことについて考えている場合じゃないんだ。ピッチでしっかりとやるのが仕事なんだよ」と述べ、明言を避けた。「どうなるかは、俺たちの管轄を超えることだからね。俺たちはとにかく、監督の指示に従って、彼が求めることを実行するようにするんだ。モラッティ会長はクラブ経営から手を引くのかって?知らないね。仮説を立てるのは好きじゃないんだ。ありもしない話をする人が多いけれど、俺は現実主義なんで、事実に基づいて行動するのが好きだからね」
最後に、サネッティの復帰について聞かれた“クチュ”は、次のように語った。「ミリートやムディンガイの回復について聞かれた時も言ったように、予定より早く復帰することより、しっかりと治してから復帰することが大事なんだよ。ハビエルも強調した通り、俺たちはウチのメディカルスタッフを信頼している。現にディエゴはゴールラインが見えてきたし、ムディンガイは無事復帰したからね。同じように、“プーピ”も復帰する時が来たら復帰するのさ」