ガスペリーニ:「始まったばかりだが、いい手応えを感じている」

「私の考えを完全に受け入れてくれた選手たちに感謝すべきだろう。スナイデルの出来は最高」

[ピンツォーロ] 「対戦相手はともかくとして、今日は初めての真剣な試合だったと言えます。ピッチでの動きは良かったし、戦術面でもすでに基本は出来上がっている様子ですね。これをベースにして、練習を積み重ねていきたいと思います」。インテルは先日のトレンティーノ選抜チームとのフレンドリーマッチに続いて今日、メッゾコローナとの試合も勝利で飾ったが、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督にとって今日のゲームはここ数日間でのチームの成長を確認するための意味もあった。

指揮官は“Sky Sport 24”局のインタビューで、まず今日の試合でヴェスレイ・スナイデルを中盤で起用したことについて語った。「彼は今日のポジションで本当に良い仕事をしたと思います。複数のポジションでプレー出来る選手ですが、今日のあの中盤のポジションでは特に良かったようですね。プレー全体のクオリティをアップさせたし、攻守のバランスをもたらした。彼は前でプレスをかけて、ゴールも決めた。彼がああいうプレーをすると、チーム全体のプレーが良くなる。まさに、リーダー的な役割ですね。そんなスナイデルがいなくなったらどうなるかって?メルカートでは急激な展開があるということは分かってますが、彼は今、インテルの一員だというのが現実です。今後もインテルでプレーすることを前提に、真剣に打ち込んでいるというのが現状なのです」

2011サマーキャンプ2回目のフレンドリーマッチとなる今日の試合でも、ガスペリーニが大切とする『戦術的柔軟性』が見られた。これについて、監督はこう述べた。「今日も、チームは柔軟性に富んでいることを立証しました。まだ1週間しか練習していないわけですから、現時点でここまで出来るということは、良質の土台があるという証拠です。本当に、私の考えを完全に受け入れてくれた選手たちに感謝すべきだと思います。私はこれまで、『チームには数多い車両を引っぱる機関車がいる』と言ってきましたが、ここでは選手が全員『機関車』で、みんなでインテルを引っぱっているのです」

今日ドッピエッタを決めたアルバレスをロッベンに例える評論家もいるが、これについて意見を聞かれた指揮官は「私に言えることは『アルバレスはアルバレスだ』ということですね」と答えた。「とにかく、インテルはいい補強をしたと思いますよ。彼は偉大な選手だし、クラブにとって重要な存在になることでしょう。アルバレスがいるから、パラシオはいらないって?私は、今の選手陣で満足しているし、選手が全員やる気満々で応えてくれていることに満足しています。本当に、みんなにお礼を言いたいと思います」

アルゼンチンのコパ・アメリカ敗退に関しては、ガスペリーニのコメントはこうだった。「予想外の出来事でしたね。でも、いずれにせよカンビアッソ、ミリートとサネッティはこれから休みを取る必要があるわけですから。来週検討したいと思いますが、ケガとかの問題さえなければ、スーパーカップのミラン戦はピンツォーロのメンバーで臨む可能性が大きいですね。もちろん、アルゼンチン勢が予定より1週間早く戻ってくれることはありがたいですよ。夜中にアルゼンチンの試合を観たかって?一部だけですけど、アルゼンチンはこれまでの試合よりいいサッカーをしていたように思えたんですけどね。ウチのアルゼンチン人選手のことを思うと気の毒です。決勝まで行きたかったことでしょう」

「メッシ?私はアルゼンチン代表でのメッシは、バルセローナでのメッシとまったく変わらないと思うんですよ。ただ、どんなに個人が優れていても、チームが決定的な要素だということが立証されたんだと思います。ミリートが起用されなかったことについて?まあ、おかげでインテルで大活躍して見せるというモティベーションが高まったのではないでしょうか。確かに、ミリートは代表ではツキに恵まれないようですよね。去年も、インテルで素晴らしいシーズンを送ったのにも関わらず、あまり出番を与えられなかったわけですから」

話題はアルゼンチン代表からブラジル代表に移行し、ガスペリーニは先日のエクアドル戦でミスを連発したジュリオ・セザルについてのコメントを聞かれた。「心配かって?いいや。ジュリオ・セザルは1シーズンに、多くて2回のミスをするGKです。従って、今季は代表でミスを2発犯してくれたおかげで、もうしないということなのですよ(笑)」

広報部 


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