[ミラノ] グランデ・インテルの伝説のDF、タルチジオ・ブルニッチに“ロッチャ”(すなわち“岩”)というニックネームを付けたのは、当時のキャプテンのアルマンド・ピッキだったと言われる。練習中の紅白戦で、MFのカルロ・ノヴェッリがブルニッチにハードタックルを遠慮なしに見舞われて、『まるで岩にぶつかったような衝撃だったよ』と嘆いたことがヒントになったそうだ。ブルニッチは1962年にインテルに入団した。すでにエレニオ・エレーラが指揮を執っており、スクデット3回/チャンピオンズカップ2回/インターコンティネンタルカップ2回を勝ち取ることになる黄金時代に向けて準備を進めている時期だった。“岩”と呼ばれた男はグランデ・インテル時代の3回のスクデットの他、1970−71シーズンのスクデットにも貢献し、ネラッズーリの一員として12シーズンを過ごした後、1974年にナポリへ移籍した。イタリア代表では、1968年の欧州選手権大会で優勝を経験している。19年のプロキャリアを送ったブルニッチは1977年に現役引退し、監督業を経て現在はインテルのスカウトを務めている。今日74歳の誕生日を迎える“岩”へ、心からハッピーバースデー!
広報部