[ミラノ] イタリアスポーツ界の誇りであり、世界頂点に立った偉大な陸上スプリンターとしてその名を歴史に刻んだピエトロ・メンネーアの葬儀は今日23日、ローマのサンタ・サビーナ聖堂で執り行われる。
2010年5月4日、インテルのトレブルが実現しようとしていたとき、メンネーアはコッパイタリア決勝前日、ネラッズーリの調整練習が行われるローマの“スタディオ・フラミニオ”を訪問した。彼は、スポーツ面と道徳面でのインテルの誠実さが気に入って、インテリスタになったと語っていた。そして、努力を惜しまないことで知られていたメンネーアは、ジョゼ・モウリーニョの念入りに仕事に打ち込む姿勢が気に入っていたという。
あの朝、メンネーアはインテルチャンネルのインタビューに応じ、ある日、若者と対面した時のエピソードを振り返った。「君たちのようになれるのなら、私はすべてのタイトル、これまでの人生で得てきたすべてを代わりに捧げてもいい、と言ったのです。そうしたら、彼らは驚いた表情で『何もかもですか?』と聞き返しました。私は、そうだ!君たちみたいな若さを取り戻せるのなら、何もいらないよ、と断言しました。才能というものは、ベストの形に育て上げていくことが大事なのです。私だって、最初からエリートだったわけではありません。でも、努力で自分の能力を磨き上げていって、長年トップに立つことができたのです」
ピエトロ・メンネーアという惜しい人を亡くしたことは残念極まりない。
広報部