サッカー番組“UNDICI”出演のサネッティ:「我々は隠れない」

「今は嘆いている時間なんてない。責任を持って再出発するためにがんばろう」

[コローニョ・モンゼーセ(ミラノ)] 「言い訳をして隠れたくないし、今は嘆いている時間なんてない。日曜日にはダービーが待っていて、それが転機になるかも知れないんだ」。“Mediaset Italia Due”のサッカー番組“Undici”にゲスト出演したハビエル・サネッティは、昨夜のフィレンツェでの惨敗にめげることなく、キャプテンに相応しい前向きな姿勢を見せた。

「昨日の試合に関しては、まず、素晴らしい試合をやったフィオレンティーナを褒めるべきだと思うね。僕らは一方、ポテンシャルをまったく発揮することができなかったんだ。僕はもともと楽観的なタイプだけど、昨日の試合後はさすがにキツかったね。結果だけじゃなくて、全体のパフォーマンスに誰もが落胆していたよ」

「負け試合の後に僕が喋るのは正しいことだと思うね。インテルに来てすぐに、苦難のときは僕が喋るようになったんだ。いつだって、隠れるようなことはしてはいけないのさ。逃げることなく、責任を持って、前に進んで成長することが大事なんだ。僕は、今みたいな苦難の時期に挑むことも成長に繋がると信じているよ。フィオレンティーナ戦の僕らはガッツに欠けていることはなかったにしても、相手を圧倒することはできなかったんだ」

番組司会者のピエルルイージ・パルドに試合後のアンドレア・ストラマッチョーニ監督について聞かれたサネッティは、こう答えた。「みんなと同じで、とても暗い表情だったね。僕らがあんなふがいないパフォーマンスを見せるとは、誰も予想していなかったことなんだ。疲れが出た?言い訳をするのは避けるべきだと思うな。フィオレンティーナは僕らより良い試合をやったのさ。それを否定してもどうしようもないよ」

フィオレンティーナ戦のインテルは本当にトリノでユヴェントスを下したインテルと同じチームなのか?という質問をぶつけられたサネッティは、次のように語った。「あのころの僕らは、“メアッツァ”よりアウェーゲームの方が好調の時期だったんだ。今はまったく違うね。失ってしまったバランスとかを取り戻さないといけない。僕らは色々と変革が施された新しいチームなんだし、しっかりとしたものを作り上げるにはそれなりの時間が必要なのさ。成長して高いところまで行くことを目指しながら、きちんとした意識を持って歩んでいかないといけないんだ。とにかく、すべての大会でとことんまで行けるように努力することだね。カンピオナートはずいぶんと混戦になっているしさ。僕らはシステムを変えて、3バックを試して良い結果を得た末、今は4バックに戻ったんだ。監督は、そのとき手元にある戦力によってシステムを選んでいるんだと思うよ。僕らは数々のケガに悩まされているというのも忘れてはいけないね」

「ミリートについて?ディエゴと話したけど、すでに再出発することに頭を切り換えているよ。彼の弟(ガブリエル・ミリート)は2回の膝の手術を体験していて、目の前にはワルテル・サムエルが見事復活した実例もあるしね。ディエゴはとにかく絶対諦めない精神の持ち主なんだ。一刻も早く復帰したい気持ちでいっぱいだよ」

世間ではインテルの次の監督候補の噂が出回っているが、これについて感想を聞かれたサネッティはこう述べた。「シメオーネ?彼とは友だちだけど、イタリアに戻ってくる気があるのはあり得ることだと思うよ。もちろん、インテルのベンチを任されたとしたら喜ぶというのはあるだろうね。マッツァーリ?僕は何よりも、現時点でストラマッチョーニの仕事を疑問視するようなことは避けるべきだと思うね。彼はまだ若いんだし、僕らと一緒に経験を積んで行っている最中なんだ。時間が必要なのは当然で、今季が終わる時点で何か大きな結果が得られるのが願いさ」

「マリオ・バロテッリがミランで活躍しているのを見てどう感じるかって?彼とはインテルで非常に充実した時期を共にしたんだ。でも、今は“向こう側”の選手だからね。日曜日のキックオフ前は普通に挨拶を交わして、試合が始まったら対戦相手同士ということさ。僕がミランに行くのはあり得るかって?そんなことは想像したことすらないし、絶対あり得ないね。バロテッリとエル・シャーラウィ、どっちをより警戒しているかって?2人とも偉大なカンピオーネだけど、何よりも大事なのはインテルが良い状態で試合に臨めることだよ」

「マテオ・コヴァチッチはまだ18歳だし、成長してイタリアサッカーに馴染むために時間が必要だろう。フィオレンティーナ戦は、ハンダノヴィッチを除いてすべての選手がふがいないプレーを見せた試合だったのさ。マテオは今後大きく貢献してくれると思うけど、焦られせてはいけない。成長するために、時間と信頼を与えられることを必要としているんだ。苦難のときは特に、若手を支えてやるのが重要なのさ」

広報部


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