モラッティ会長、国営放送“RAI UNO”に出演

サッカー番組“5' di recupero”のゲストとなった会長は様々なテーマについて語った

[ミラノ] マッシモ・モラッティ会長は国営放送“Rai Uno”のサッカー番組“5' di recupero”にゲスト出演し、聞き手のカルロ・パリスの質問に答えながら様々なテーマについて語った。会長の一問一答は下記の通り。

会長、インテル下部組織は有能な人材を育成し続けている様子ですが、感想はいかがですか?

「クラブの将来にとって重要なことです。下部組織のチームはいい結果を出していますが、何よりもいい選手が育ってきているのです。これまでやってきた仕事が適切なものだったことを示していますね」

会長の閃きからアンドレア・ストラマッチョーニがトップチームの監督になったわけですが、あなたは最近、彼がモウリーニョを彷彿させると発言しました。あれは逆説的な発言だったのでしょうか?それとも、本当にそう思ってらっしゃるるのでしょうか?

「仕事熱心な面が似ていると言いました。それはプロである以上、重要なことですしね。知名度が高くてネームバリューの大きい人にはこの熱心さが欠けていることがありがちですが、彼の場合は仕事に対する情熱を天然で大いに持っているのです。それでもって、(モウリーニョと)同じ結果も出してくれるのならね………(笑)」

コンテのケースについてですが、スポーツ裁判のシステムの見直しが必要だと思われますか?

「自分が正しいと思い込んでいる人がいるみたいですが、私としては論争を始めるつもりはありません。何もかも変えるべきだという声がある中、私はスポーツ裁判所は今、仕事に埋もれているのだと思います。毎日のニュースを見ていると、様々な深刻な問題があって、スポーツ裁判所はそのすべてに取り組んでいることが伺えます。スポーツ裁判システムのことを悪く言うことはできないと思いますがね……… 」

話題をユヴェントスからミランへと移しましょう。 ロッソネーリは現在、ベップ・グアルディオラに対して興味を示しているみたいですが、元バルセロナ監督はモラッティ会長のお気に入りでもあったんですよね。

「ウチはすでに、優秀な監督がいますからね………(笑)」

会長はインテルキャンパス企画を通じて世界の恵まれない子供たちに幸福をもたらすことを実行しています。最近、その行為が国連にも認められて“親善大使”に任命されたわけですが、現代サッカーはいつの間にか失ってしまった善心の価値観を取り戻すべきなのでしょうか?

「サッカーに関わらず、こういったものは総合的に見て重要な社会活動だと思いますね。特に、裕福な世界ではこういう思いやりがあるべきです。サッカーは多くの人に幸せを運ぶことに適しているのです。サッカー界が正しい価値観を取り戻さなくてはいけないのは事実ですが、こういった活動を通じてというわけではないと思いますね。社会全体に言えることですが、とにかく嘘に隠れることなく、自分たちだけが正しくて他人は悪いと思い込むのを止めるべきだと思います」

サッカーの価値観のひとつとして、バンディエラというものがあります。あなたは、ユヴェントスがアレッサンドロ・デル・ピエロを放出したように、ハビエル・サネッティを手放すことはあるのでしょうか?

「私はユヴェントスの人間ではないので、どういう事情があったのかは分かりません。デル・ピエロだってそうだと思いますが、サネッティは素晴らしい人です。彼自身が引退後はフロントとしてインテルに残ることを決めてくれたのです。もちろん、選手を引退する日がやってくればの話ですけどね………(笑)」

中国人の投資家が加入して、独自のスタジアムが建設されるという話が出ています。今後のインテルは、マッシモ・モラッティが会長ではなくなるという可能性もあるのでしょうか?もちろん、なるべく遠い将来の出来事であることが願いですが………

「私としては、むしろなるべく早い方がいいと思いますよ………(笑)。世代交代は大抵いいことですが、これに関してはどうですかね。私は、サッカークラブは巨大な企業になるのが自然な進化だと思うのです。インテルの会長になって以来、次のステップは国際的な大企業にクラブを任せることだと思ってきました。まあ、現実に即して、どういう展開になるか様子を見ていくことにしましょう」

会長は、スクデットの可能性を本当に信じてらっしゃるのでしょうか?

「信じてますよ。私が信じれば選手も信じるので、信じないといけないですね……… 」

広報部






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