スタンコヴィッチ:「インテルの3冠は誰にも真似できていない」

「今シーズンもイタリアの他クラブが俺たちが達成した偉業に近づくことはない」

[アッピアーノ・ジェンティーレ] ユヴェントス対インテル戦を控えて、デヤン・スタンコヴィッチは"Sky Sport 24"局のアンドレア・パヴェンティの質問に答え、インテルの現状とイタリアダービーについて語った。

"Sky Sport 24"局のスタンコヴィッチ・インタビュー、パート2をどうぞ。

現在のチームの状態について、モラッティ会長はメンタルよりフィジカルの問題があるのかもしれない、と発言した。君たち選手もそう感じているのかな?

「結果が出ない時は、フィジカルの問題、メンタルの問題、プレーの問題、すべてが絡んでいるんだ。とにかく、理由が何であろうと、結果が出ないのは変わらないのさ。いずれにせよ、現時点で特に大きな問題を抱えているわけではないね。フィジカル面ですごく調子が良かった試合もあれば、全然ダメだった時もある。好不調の波があって、調子が悪い時は手痛い敗戦になってしまうということがあるのさ」

今シーズンのインテルは主役を務めることが出来なかったけど、それが精神的にこたえたというのはあるのだろうか?

「本当に感じていることを表に出さないのが上手いチームメートもいたけど、俺的に言えるのは、こんな状況は経験したことがないということだね。俺たちはいつだって大きな目標を狙ってきたし、今シーズンだってそのつもりで臨んだんだ。ところが、インテルらしくない展開になってしまった。まあ、受け入れるしかないさ」

色々なことが言われたけど、特に気に喰わなかったことはあるのかい?ベテラン選手が批判されたり、若返りが必要だと強調されたけど………

「俺たちはこの5、6年であれだけ勝ちまくったから、みんな悪口を言いたくてしょうがなかったんだろうね。でも、今シーズンにしたって、イタリアのチームが3冠を達成することはないんだ。多分、俺たち自身も2年前に3冠を達成したことがどれだけの偉業だったのか、把握していないのかも知れないね。俺たちがやったことを真似しようとするチームはいるけど、今のところは、誰も近づけていないというのが事実なのさ」

現時点で、このユヴェントス対インテル戦はどういう意味合いを持つのだろうか?

「両チームの現状を分析して、ユヴェントスが何を得られて何を失うか、インテルが何を得られて何を失うか見てみよう。最も失うものが大きいのはユーヴェなんだ。俺たちが長年にわたってやってきたみたいに、今はスクデットのために戦っている最中だし、それなりのプレッシャーを感じているはずだ。絶好調なのは確かで、コッパ・イタリア決勝にも勝ち進んでいる。でも、イタリアダービーの重圧は大きいし、ホームで迎えるビッグゲームで貴重な勝ち点を落としてしまう不安もあるはずさ。一方、インテルはまたしても進路を整えることを求めて、リベンジの心を胸に試合に臨むんだ。俺たちは勝つことを目指してトリノへ乗り込むよ。簡単なことではないだろうけど、インテルはユヴェントスよりプレッシャーが少ない状態でプレーするだろう」

ここぞという時に大活躍を見せる君にとって、"ユヴェントス・スタジアム"は今シーズン初ゴールを決めるに相応しい舞台じゃないのかな?

「子供の頃、『ビッグゲームというのは偉大な選手に相応しいものだ』と言われたことを覚えているよ。とにかく、様子を見よう。これまで、無得点でシーズンを終えたことがないので、決められたら素晴らしいだろうね」

広報部



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