セリエA、ナポリ対インテル:1ー0、またしても敗北

"サン・パオロ"での試合を決めたのは後半14分のラベッシのゴール。ネラッズーリは反撃出来ず

[ナポリ] インテルはナポリにも敗れ、最近のカップ戦を含めての8試合で7つ目の敗戦、5連敗を喫した。熱狂的"サン・パオロ"で、ナポリは後半15分のラベッシのゴールで1-0の勝利をモノにした。ラニエリ率いるインテルは1点差のリードを追いつくことは出来なかった。勝てないインテルは総勝ち点36ポイントにとどまり、順位も7位に下げた。

前半:マイコンを負傷で、キヴをインフルエンザで欠くインテルは、DFの中央をルシオ、サムエル、左サイドに長友、右にファラオーニを据えた。中盤はサネッティ、スタンコヴィッチ、カンビアッソ。ミリート、フォルランの2トップの背後にスナイデルを据えてゲームに臨んだ。一方、ハムシクを累積で欠いたナポリは、ラベッシ、カバーニの2トップの背後にはジェマイリを起用した。古巣との対決となったゴラン・パンデフはベンチスタートとなっている。試合前、アフガニスタンで亡くなった3人の兵士を偲んで1分間の黙祷が捧げられた。
3分、最初にシュートを試みたのはインテル。スタンコヴィッチがミドルシュートを打ったが、クロスバーの上にわずかに外れた。その1分後には、ナポリがインレルのミドルシュートで応酬、ジュリオ・セザルが確実にキャッチする。そこからは、ラベッシとジェマイリを軸にナポリが一方的に攻め続ける形となる。守勢に回ったインテルも12分にカンビアッソが左サイドからミリートへの縦パスをフィードするが、ミリートはボールに追いつくことができず、チャンスは生まれなかった。17分にはラベッシが左足でシュート、ボールはわずかに枠を外れた。このあたりでナポリが完全にゲームを支配、インテルは防戦に追われることになった。25分にはスニガのパスを受けたジェマイリが強烈なシュート。ジュリオ・セザルがスーパーセーブで失点を防いだ。29分にはラベッシのフリーキックをカバーニがヘッドで合わせたが、ボールはわずかに枠を外れた。41分にはエリア内でのカバーニの突進を長友が巧みに防ぐ。43分、インテルの唯一のチャンス。エリア周辺からのフリーキックでスナイデルが絶妙なシュートを放ったが、ボールはほんのわずかクロスバーを上に行った。前半はナポリが完全にゲームを支配する中、0-0で終わった。

後半:ハーフタイム時に、ラニエリ監督は、フォルランに代えてコルドバ、スナイデルに代えてパッツィーニをピッチに投入、ファラオーニと長友のポジションを上げて、3バックにした。7分にナポリにチャンスが生まれる。スニガのクロスにマッジョが頭で合わせたがサムエルがうまく対応、ボールは枠を外れた。その直後に、ルシオが気迫を見せたプレーを見せる。ラベッシのドリブル突破を完璧なタックルで防ぎ、さらに、こぼれたボールを拾ったカバーニの攻撃もタックルで防ぐというプレーでインテルのピンチを救った。ここまで必死の守りを続けていたインテルだが、14分に失点を喫することになる。ハーフウェーライン近くでミリートが不用意に失ったボールを、ジェマイリとカバーニがワンツーでインテルDFラインを突破。左サイドでパスを受けたラベッシが右足でファーサイドにグラウンダーのシュートを決めた。
1点をリードしたナポリは攻撃の手を緩めない。その1分後、ドリブルでの突破を図ったが、ジュリオ・セザルがタイミングよく飛び出てこれを防ぐ。ジュリオ・セザルは、19分にもジェマイルの右足シュートを見事にセーブしている。インテルはなかなか反撃に出ることが出来ない。守備に追われるゲーム展開、26分には、ジュリオ・セザルがカバーニのFKをパンチングで防いだ。さらに、ジェマイルのヘディングシュートはわずかに枠を外れた。
守勢に回ったインテルだが、27分、左サイドを突破した長友が左足でクロスをフィード。パッツィーニが、足で合わせたが、ボールは枠を外れた。インテルは34分にもチャンスを迎えたかに見えた。ファラオーニがエリア中央を抜け出ようとする瞬間、背後からアロニカに倒された。決定的ゴールチャンスでのファウルということでレフェリーは迷うことなくアロニカにレッドカードを提示。だが、絶好のポジションからのFKをカンビアッソが外した。そして43分、インテルのこの日最大のチャンスが訪れた。左サイドを突破した長友が完璧なクロスをフィード。中に飛び込んだパッツィーニが、これまた完璧なタイミングで、ヘディングシュートを決めたかのように見えた。だが、ボールは無情にも相手GKの右腕の先、ポストの外に外れた。インテルにとっては悔しい逸機だった。ロスタイムに入った47分、カンビアッソがヘッドで落としたボールにパッツィーニが反応した際、スニガの足が明らかにパッツィーニの足に絡んでいたが、レフェリーはPKを与えようとはしなかった。さらにその直後、エリア近くに飛び込んできたファラオーニが強烈なシュートを打つが、枠を捉えることはなかった。3分間のロスタイムの後、主審は試合終了の笛を吹いた。ナポリが1-0の勝利を手にした。


ナポリ対インテル 1ー0
得点者:
後半14分 ラベッシ

ナポリ:1 デ・サンクティス;14 カンパニャーロ、28 カンナヴァーロ、6 アロニカ;11 マッジョ、23 ガルガーノ、88 インレル、18 スニガ;20 ジェマイリ(後半44分、8 ドッセーナ);22 ラベッシ(後半38分、85 ブリートス):7 カバーニ
控え選手:83 ロザーティ、2 グラーヴァ、21 フェルナンデス、29 パンデフ、16 バルガス
監督:ヴァルテル・マッツァーリ

インテル:1 ジュリオ・セザル;37 ファラオーニ、6 ルシオ、25 サムエル、55 長友;4 サネッティ、5 スタンコヴィッチ(後半21分、18 ポーリ)、19 カンビアッソ;10 スナイデル(後半1分、7 パッツィーニ);9 フォルラン(後半1分 コルドバ)、22 ミリート
控え選手:12 ルーカ・カステッラッツィ、2 コルドバ、17 パロンボ、20 オビ、28 サラテ
監督:クラウディオ・ラニエリ

主審:マウロ・ベルゴンヅィ(ジェノヴァ)
警告:前半13分 長友、18分 ガルガーノ、45分 ミリート、後半22分 コルドバ、25分 ファラオーニ、32分 ポーリ
退場:後半34分 アロニカ
ロスタイム:前半0分、後半3分

広報部


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