ミラノ発 – 2018年10月26日、ミラノのホテル・マグナ・パルス・スイーツで行われた株主総会にて、スティーヴン・チャンがF.C.インテルナツィオナーレ・ミラノS.p.A.の新会長に就任した。
集まった株主の前で、27歳のスティーヴン・チャンは以下のように語った:
「今日、このクラブを新しい時代へと導くことになり、大変誇らしく思っている。世界中にいる数百万人のファンの情熱にたいする責任を感じているし、110周年を迎えたこの有名なクラブの会長としての挑戦に十二分な準備ができている」
「我々は引き続きスポーツ上の成績を第一の目標に掲げるつもりだ。そして大変ハイレベルな国内及び国際大会で戦い、成功を収めるために、チームが最善の支援を受けられることを約束したい」
「またピッチ上と同じく、ピッチ外でもインテルが力ある企業となるように努力する。商業並びにマーケティング分野の能力を強め、経営チームを強化しなければならない」
「その一方で、事業を国際的に拡大し続けるつもりだ。そしてインテルがテクノロジー分野で主導的な役割を果たすために、デジタルマネージメントとデジタルコミュニケーションの可能性を探り続けたい」
「そして、インテルがただサッカーとピッチの上で起こることのみではないことを忘れてはならない。我々は正々堂々とした競争、フェアプレー、スポーツマンシップといったスポーツの価値を保ち続ける。我々のステークホルダーと共に、全てのファンや社会に向けてポジティブなエネルギーとメッセージを広めたい」
「あなた方の支援と共に次のステップに踏み出す準備は整ったと信じている。あなた方と一緒に、我々はこのクラブを成功に満ちた新しい時代へと前進させることができる」
スティーヴン・チャンは、“中国民営500強”第2位の大企業であり、年間収入557億8750万元(約69億ユーロ)を誇る蘇寧グループの海外部門、蘇寧インターナショナルの会長であり、Suning.comのオーナーだ。スティーヴン・チャンはまた、UEFAクラブ大会委員会のメンバーでもある。
スティーヴン・チャンは1991年12月21日に中国東部の江蘇省南京市に生まれ、フランスで大学に通い、アメリカのペンシルベニア大学ウォートン校で経済学の学士号を取得した。
蘇寧でのキャリアをスタートする前に、モルガン・スタンレーのインベストメント・バンキングとキャピタル・マーケット部門でアナリストとして従事し、IPO(新規公開株)とM&Aを専門としていた。
スティーヴン・チャンは中国の若きビジネスリーダーの中で最も影響力を持つうちの一人であり、2017年と2018年の2年連続で『フォーチュン』誌中国版の“40 Under 40”に選出されている。
株主総会ではその他、2018年会計年度の決算の承認も行われた。これによると、スティーヴン・チャンが関わった過去2年間、クラブの経済状況が上昇傾向にあることが確認された。今会計年度の連結法定収益は2017年度から9%、2016年からは45%増となる3億4700万ユーロであり、株主から正式な承認を得た。
更にF.C.インテルナツィオナーレ・ミラノの新しい取締役会もこの株主総会で承認され、株主らはエリック・トヒルに、取締役会メンバーとしての同氏のこれまでのクラブへの貢献に感謝した。
インテルは昨シーズン、セリエAを4位で終えてUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、ユース部門は様々な年代で優勝を果たすなど、いくつかのマイルストーンに到達した。そしてスタジアムには毎回平均57,000人以上のファンが訪れ、3年連続でセリエA 1位となる平均観客動員数を記録した。
クラブは現在セリエAで3位についており、UEFAチャンピオンズリーグでは3試合終えて勝点6ポイントを獲得し、グループBの2位となっている。
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