ハッピーバースデー、ジャチント!

 卓越した形で清廉で誠実、倫理観を体現するネラッズーリのアイコン

 ミラノ発 - 76年前の18日、この世に生を受けたジャチント・ファッケッティはサッカーを変えたといえるだろう。SCトレヴィリエーゼのFWとしてキャリアをスタートしエレーラ監督の下DFへとコンバートされると、その後守備の選手として20年以上に渡りプレーを続けた。DFが自陣へと下り守備に徹することを求められた時代に、現役選手として75ゴールを記録している。同氏はチームに更なる攻撃的の一手を与え、卓越したフィジカルとフィットネスで貢献した。徹底して規律を守り、キャリアにおいて受けたレッドカードは1枚を数えるのみだ。

 「ジャチント・ザ・グレイト」- イタリアが誇るスポーツジャーナリストのジャンニ・ブレラは同氏をそう呼んだ。ブレラはネラッズーリの背番号3を愛し、その番号をつける選手は現れなかった。

 「キッペレッティ」は同氏をサッカー史上最強のチームの支柱となる選手に育て上げたエレーラが与えた愛称だ。同氏は11人の選手の中で「サルティ、ブルニチ、ファッケッティ」と3番目に名を呼ばれる存在となった。まずはイタリアで、そして欧州で、最後は世界で。

 伝説的とも言える現役を終え、ファッケッティはピッチの外でもインテルを象徴する人物となる。まずはディレクター、そして会長として。同氏をスポーツ界の伝説へと押し上げたのは、同氏の記録した出場数、ゴール数、ましてやトロフィーの数だけではない。インテルに想いを馳せればインテルのあらゆる美徳を体現するジャチント・ファッケッティを想起する、その事実こそが同氏を伝説に成し得るのだ。


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