マウロ・イカルディ:スコアラーの軌跡

 ネラッズーリ主将がセリエAで103ゴールをマークし、リーグ史上6番目の若さで100ゴールを達成した。

 ミラノ発 - サッカーのようなスポーツでは数字でその全てを表すことはできないが、そこから見えるものも多くある。マウロ・エマヌエル・イカルディのデータは、同選手がどれほど重要な選手かということを明らかにしている。25歳27日という若さでセリエA 180試合出場103ゴールを記録したインテル主将は、リーグ史上6番目の若さで100ゴールを達成した選手となった。1位から5位に位置するのは、メアッツァ、ピオラ、ボニペルティ、ボレル、アルタフィーニらレジェンドと呼ばれるに相応しい選手たちのみだ。

 バルセロナのカンテラで育成され、サンプドリアと契約したことでイタリアにやって来たイカルディは、セリエBでプロ初ゴールを挙げた。2012-13シーズンに同選手がセリエA に与えた印象は、素晴らしいの一言に尽きた。31試合で10ゴールを決めたが、これは平均すると212分に1ゴールという計算になる。こうしてイカルディはリーグで最も将来性のある選手に数えられることとなった。

 2013年夏、イカルディはインテルとの契約にサインを済ませた。ネラッズーリとしての初ゴールは、忘れもしない1-1で引き分けた9月14日のユヴェントス戦だ。これは、今日まで続く同選手の見事な得点劇の始まりに過ぎなかった。イカルディはインテルで最初のシーズンに9ゴール挙げたが、次の2014-15シーズンには22ゴールを記録してセリエA 得点王に輝いた。22歳という年齢でインテルのキャプテンに就任した2015-16シーズンには16ゴールを決めて、セリエAで50ゴールを記録した最年少外国人選手となった。アルゼンチン出身の同選手はその後も得点し続け、昨シーズンは26ゴールを記録した。記念すべきセリエA 100ゴール目は間近に迫り、ついにジェノヴァで行われたサンプドリア戦で達成された。イカルディはこの試合でセリエA 100ゴール目を記録したばかりか、1試合4ゴールも達成している。これで同選手の今季得点数は22となり、セリエA通算得点数は103となった。

 Opta提供のデータによれば、イカルディは2012年以来セリエA で43タッチに1回ゴールを決めていることになる。また時間で平均すると136分に1ゴールとなるが、これは1試合平均0.53ゴールの計算になる。イカルディにとって最も相性のいい対戦相手はフィオレンティーナとサンプドリアで、ネラッズーリ主将は今までに両チーム相手にそれぞれ10得点挙げており、またユヴェントス相手には7得点を記録している。これまでにセリエA で対戦したことのある30チームのうち、イカルディが得点を奪えなかったのはわずか6チームだけだ。その上、イカルディが1試合で3得点以上決めたのは今節のサンプドリア戦で6回目となる。同選手がセリエAデビューを果たした2012年以来、同リーグで同様の記録を達成した選手は1人もいない。ちなみにイカルディは18回も1試合2得点を達成している。

 イカルディのセリエA 103ゴールのうち、65ゴールは右足シュート、16ゴールはヘディングシュートだった。また、103ゴール中98ゴールがペナルティーエリア内から決められたものだ。そしてイカルディは後半に得点することが多く、前半は41ゴールであるのに対し、後半には62ゴールを決めている。最後にアシストについても見てみよう。イカルディのアシストの恩恵を受けているのはチームメイトのイヴァン・ペリシッチアントニオ・カンドレーヴァだ。イカルディのアシストからペリシッチは13ゴール、カンドレーヴァは9ゴールを挙げている。

 100(正確には103)ゴールを達成したマウロ。そしてこれは、単なる始まりに過ぎないのだ!


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