インテル 1-2 カリアリ

 ジョアン・マリオのゴールで先制したインテルだったが、後半カリアリが2得点を挙げ、逆転負けを喫した。

 ミラノ発 - 代表ウィーク明けにホームで迎えたカリアリ戦では、力強い立ち上がりを見せたインテルがボールを支配し、相手陣内でパスを回す時間帯が続く。

 しかし細かなミスが続き、決定的チャンスを得られない。だが24分、マウロ・イカルディがエリア内でブルーノ・アルヴェスに倒され、PKを獲得する。ボールとは直接関係のない位置で起きた反則だったが、副審が見逃さずに少し遅れて笛が鳴った。キッカーはキャプテン。しかし、同選手の右隅を狙い済ましたシュートは、ポストの右に逸れた。

 すると31分、カウンターからインテルが仕掛ける。右サイドを駆け上がったカンドレーヴァが鋭いクロスを放り込むと、それがディフェンダーに当たってこぼれ、それをジョアン・マリオがダイレクトボレーで豪快に狙うが、わずかに外れる。前半の終盤にはペリシッチもシュートチャンスを得るが、結局ゴールラインを割ることができず、ハーフタイムを迎えた。

 両チーム共に選手交代なしで後半に臨む。すると後半最初にチャンスを手にしたのはカリアリだった。55分、メルキオーリのシュートをハンダノヴィッチが防ぐと、こぼれ球を狙ったサウのシュートも守護神が立て続けにスーパーセーブ。さらにそのこぼれ球を詰められるが、オフサイドの判定となり何とかピンチを乗り切る。すると同分、ついに歓喜の瞬間が訪れた。ペリシッチのマイナスのクロスにエリア内中央でジョアン・マリオが合わせる。一度は相手GKストラーリに止められるが、弾いたところを詰めて先制点を挙げた。

 その後ディ・ジェンナーロにチャンスを与えるが、ハンダノヴィッチが立ちはだかる。68分にはイカルディがフリーでヘッドする惜しいシーンもあったが、追加点には至らない。そして先制の喜びも束の間、悲劇がインテルを襲う。71分、ゴール前の混戦からメルキオーリがヒールでトラップし、裏のスペースに回り込んで難しい体勢から足先で流し込んだ。これにはハンダノヴィッチも反応しきれず、1-1の同点となる。さらに81分には再びメルキオーリにヘディングのチャンスが訪れるが、これは枠外へ。しかし85分、またしてもメルキオーリがチャンスを活かす。コーナーをクリアするためハンダノヴィッチが飛び出すが、パンチングを失敗。裏のスペースでボールを拾ったメルキオーリが、無人のゴールへ直接シュートを狙う。そのシュートは一度ポストに当たり方向を変え、急いでゴールへ戻るハンダノヴィッチの体に当たってラインを割った。

 同点に追いつくべく全力を注ぐインテルだが、ダメ押しゴールを狙ってカリアリがカウンターを仕掛ける。しかし、イスラのシュートはハンダノヴィッチが見事な反射で防いだ。

 その後も最後まで諦めず戦ったインテルだが、カリアリの守備の牙城を崩すことができず、1-2で敗北を喫した。

インテル 1-2 カリアリ (前半:0-0)
得点者
:ジョアン・マリオ 55分、メルキオーリ 70分、ハンダノヴィッチ 85分(オウンゴール)

インテル:1 ハンダノヴィッチ; 15 アンサルディ(10 ヨヴェティッチ、80分)、25 ミランダ、24 ムリージョ、21 サントン;17 メデル、6 ジョアン・マリオ;87 カンドレーヴァ(23 エデル、72分)、19 バネガ(27 ニュクリ、59分)、44 ペリシッチ;9 イカルディ
控え:30 カリーソ、7 コンドグビア、8 パラシオ、33 ダンブロージオ、55 長友、77 ブロゾヴィッチ、94 ヤオ、95 ミアンゲ、96 バルボーサ
監督:フランク・デ・ブール

カリアリ:30 ストラーリ:19 ピサカーネ、23 チェッピテッリ、2 アルヴェス、29 ムール;16 ムナーリ(3 イスラ、68分)、77 タフツィディス、20 パドイン;8 ディ・ジェンナーロ(18 バレラ、77分)、9 メルキオーリ、25 サウ(22 ボリエッロ、59分
控え:1 ラファエル、13 コロンボ、4 デッセーナ、24 カプアノ、26 ビッタンテ、 32 ジャンネッティ、 54 サラモン
監督:マシモ・ラステッリ

イエローカード:ブルーノ・アルヴェス 25分、ジョアン・マリオ 26分、サウ 41分、ムナーリ 61分、タフツィディス 78分、バレラ 86分


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