パレルモ戦に向けて、一致団結を呼びかけるデ・ブール監督

 「チャン氏とトヒル会長は、我々をサポートするためにここへ来た。我々は一つのチームで、プライドを持ってインテルのユニホームに袖を通さなければならない」

 ミラノ発 - フランク・デ・ブール監督は、インテルの今シーズン最初のホームゲームである日曜日のパレルモ戦に向けて、結束を呼びかけた。

 日曜日の朝に、トレーニング場でチャン・チンドンとエリック・トヒル会長と会った後、監督は次のように述べた。「チャン氏とエリック・トヒル氏との面会は良かった。彼らは、我々のためにここに来て、我々は共に歩むというメッセージをくれた。彼らは我々のやることに信頼を示してくれた。このクラブがかつてあったポジションに引き戻そうというはっきりとした意志を持っている。そして、そのために必要なサポートは、全て提供してくれる」。

 デ・ブールはガブリエウ・バルボーザとジョアン・マリオについての質問には以下のように回答した。

 「もちろん、良い選手への我々の関心は高い。しかし、彼らの移籍は確定していないので、あまり多くを語りたくない」。

 「ジョアン・マリオは中盤ならどこでもこなすことができる。ガブリエウは、前線の3つのポジションでプレーできる。だから、彼らは我々に更なる可能性を提供してくれるだろう。しかし今は、パレルモ戦に集中したい。いずれにせよ、良い選手はいつでもインテルに歓迎する」。

 また、敗北に終わった先週日曜日のキエーヴォ戦に関しては、「明らかにベストのプレーではなかった。しかしその原因の多くはフィットネスの問題だと考えている。フィジカル面で問題があったために、後半でより苦労した」と振り返った。

 「時間がかかるよ。10日間で全てを変えるのは不可能だ。イタリアの文化、クラブの文化に敬意を払う必要がある。以前よりも良いアイディアがある。そして、選手たちは、ゆっくりと、でも確実に監督として私が求めるものを理解してきている。我々は、毎週良くなっていくと確信している」。

 「今週は良いトレーニングを積めたし、少しばかり進歩した。最も大事なことは、進歩していることを証明すること。そして毎試合、インテルのユニホームに誇りを持ってプレーすることだ。これが第一歩で、明日は今までとは違うインテルを見せられると確信している」。

 「今は達成できていないけれど、我々の目標はチャンピオンズリーグに参加することだ。インテルは常にそれを目指すべきだ。今シーズン、その次元に到達できると期待している」。

 「我々には改善点がたくさんあるが、特にフィジカル面だ。私のやりたいサッカーは、エネルギーをたくさん必要とするからだ。しかし私は選手たちが、その次元に到達しようとしていることをわかっている」。

 日曜日にメアッツァで行われる試合でのポジションについて問われると、デ・ブール監督は「明日の試合に関係する選手のポジションについては話さない」と断った上で、「バネガが深い位置からゲームを作ることができる選手であることは、皆がわかっている。どのようなフォーメーションで戦うかは明日お見せする」とだけ言及。そして続けて、「良いシグナルを送りたいと思っている。最初の印象は大事だからだ。プライドを胸にインテルのユニホームに袖を通さなければならない。常に100%をクラブのために捧げるんだ。明日、そういう姿を見たいと思っている」と、明日のホーム戦に対する意気込みを述べた。

 「チームとしてのまとまりもとても大事だ。例えば、誰かがミスをした場合、チームとしてかばい合うことが必要になってくる。そしてその“チーム“にはファンも含まれている」。

 「我々は、経験豊富なチームだ。選手たちは、様々なフォーメーションでプレーすることにも慣れている。どこか他のクラブであったり、各国代表として。全員が4-3-3、5-3-2、4-4-2でプレーできる。しかし、さらに磨き、改善することは可能だ」。

 「私の好きなフォーメーションは4-3-3だ。多くの場合で、4-3-3で戦うことになるだろう。それが、成功を手繰り寄せる最善の方法だと考えている。しかし変化が必要な場合にそれを理解する必要もある。それが優秀な監督の印だ」。

 「インテルのプロジェクトを信じているし、私の能力でこのクラブを成功へと導けると信じている。それが私がこの仕事を請け負った理由だ。全てのプレッシャーがハードワークのためのモチベーションになる」。

 更に監督は、新しいカルチャーに適応する方法についてもコメントしている。

 「どのように試合に向けて準備するかは、国ごとに違う。選手たちは特定のやり方に慣れている。しかし私は別のやり方に慣れている。妥協点を探さなければならない。この仕事をしていて良いことは、毎日学びがあることだ」。

 「チームや選手についての良いアイディアが生まれてきているし、とても強いチームを作り上げているところだ。ここ数年間あまりうまくいかなかった選手も、新監督の下で良いパフォーマンスを取り戻せるかもしれない。良い結果が出て、成功をつかめると確信している」。

 デ・ブールはその他にも、金曜日のモナコでの抽選会で決まった、ヨーロッパリーグのグループステージでの対戦相手についても話してくれた。

 「サウサンプトンは、ここ2年間、特にロナルド・クーマンの下で大躍進を遂げた。彼らは昨シーズン、プレミアリーグを6位で終えた。だから彼らはとても良いチームだ」。

 「スパルタ・プラハは頻繁にチャンピオンズリーグに出場している。タフな相手だ」。

 「ハポエルに関して言えば、良いチームでなければ、オリンピアコスを倒すのは不可能だ」。

 最後に監督は、今週イタリア中央部を襲った地震についても触れた。

 「世界にとって、とても悲しい日だった。愛する人を失った方々を思うとつらい。私の心は彼らと共にある」。


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