ミラノ発 - ネラッズーリの会長であるエリック・トヒルが、会見でこのように話した。「このインテルにとって歴史的な一日にお立ち会いいただきありがとうございます。皆さんご存じのとおり、我々は3週間前に南京へ行きました。蘇寧ホールディングスグループとチャン会長が、中国と世界のメディアに対して、蘇寧がインテルの筆頭株主になることを発表しています」。
「今日より、蘇寧ホールディングスグループはF.C. Internazionaleの株式の68.55%を保有し、クラブはこれを承認しました。私に31%の株式が残り、チャン氏より会長を続ける要請をもらい、私はこれを誇りを持って受けることにしました。そして、このクラブに長年携わってきた方に0.45%の株式が残ります。これは蘇寧とインテルの良好な関係の始まりであることは明らかです」。
「スポーツ面、ビジネス面における蘇寧のインテルでのプランは真剣そのもので、じきにチャン氏からビジョンの説明があります。インテルは世界的なサッカークラブで、グローバルなブランドです。我々はとても誇りに思っています。そして、蘇寧は我々に投資することを決めました。インテルには誇るべき108年の歴史があり、“ブラザー・オブ・ザ・ワールド”と知られています。この新しい動きは、中国企業が初めてヨーロッパのクラブの筆頭株主になったことを意味します。我々は非常に国際的であり、境界を越えようとしています。世界の隅々から選手を探しています。世界はさらにグローバル化が進み、サッカーは世界で最も愛されるスポーツです。ピッチで最高レベルの競争をするには、投資しなければなりません。蘇寧の到着がそれを与えると思っています。」。
「チャン会長と蘇寧の、クラブ、私、CEOのマイケル・ボーリングブローク、経営陣らに対する信頼をうれしく思います」。
「インテルは1978年、セリエAで初めて中国に渡ったクラブです。その国のサッカーの発展を手伝い、そのときから成長を後押ししました。そして今、インテルと蘇寧が協力する機会がきたのです」。
「アジア太平洋地域に1億8000万人以上のファンがいて、蘇寧とその流通チャネルがあれば、巨大なアジアの市場に達することができます。これからは彼らもインテルのブランドを身近に接することが可能になります」。
「ご存じのとおり、スポーツの世界は近年、進化を続けました。それはスポーツに限らずで、インテルのような名声のあるクラブには、蘇寧のようなグローバルな企業がパートナーとなってサポートしてもらう必要があります。ピッチ外での活動を構築し続け、ピッチでトロフィーを目指すと同時に、若手の発掘・育成やチームへの投資も必要になります。だからこそ、蘇寧が我々と手を組んだことをうれしく思います」。
「2013年11月、私がこのクラブの会長になったときから、常に私を支えてくれた人がいます。そのファミリーは、このクラブの歴史で最も偉大な時期を過ごしました。もちろん、マッシモ・モラッティ氏と彼のファミリーについての話です。彼の父アンジェロの時代に1964、1965年の欧州王者となり、グランデ・インテルと呼ばれる時代をつくりました。そしてマッシモの時代には再び欧州の頂点に立ち、2010年の3冠などを達成しています。モラッティ氏と彼の家族には、この場を借りてお礼を言わせていただきます」。
「インテルの歴史において偉大な一部であるだけではありません。私が会長となってからもそれを示し続けてくれました。新しい経営陣になった後も、ファミリーのこのクラブに対する愛情が続くことは分かっています」。
「最後に、すべてのファンにメッセージを送ります。特にイタリアにいるファンに対してです。皆さんのサポートに感謝しています。そして、私を信頼していただきありがとうございます。皆さんのような真のファンがいなければ、サッカークラブは意味をなしません。皆さんがクラブのハートであり魂です。蘇寧のサポートとともに続けていくことで、インテルはさらに強くなっていくことができます」。
「皆さんありがとうございました。フォルツァ、インテル!」
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FC INTERNAZIONALE PRESS CONFERENCE - 28.06.2016 12:30CEST