ミラノ発-声は決して嘘をつかないと人は言う。べッぺ・ベルゴミがミラノダービーを語り始めたのを耳にしたとき、元ネッラズーリ・キャプテンに大いなる共鳴を覚えることだろう。ミラノダービーが近づけば、過去の感情と思い出が一気に呼び起こされる。本当にこのような感情がわき上がる試合は他にはない。
「ミラノダービーは1年で最も感慨深い試合だ。インテルユース時代から与えられた仕事をずっとこなしてきてから、ずっとミラノダービーと他の試合とつながりがあることを感じてきた。ミラノダービーがある週に合わせていくのは一番難しい仕事だった。私はすぐにでも何とかして自分の仕事にだけ取り掛かかるだけで精いっぱいだった。ひたすらトレーニングに励み、食べるものに注意を払ってきた。チームメートであるため可能な限りベストを尽くしてきた。彼らとトランプをすることは最高に緊張をほぐす方法だった。」と彼は語る。
ミラノダービーがある日は町には明らかな緊張感があった。しかし互いに尊重しあう雰囲気がいつもあった。「大きな戦いがあったのはもちろんだ。しかし冷やかしの全てにはユーモアがあった。そこには大きな言い争いはなかったというのも、単純に次の試合に切り替えて目を向けなければならなかったからだ。」
「私は2つのダービーのことを特別に覚えている。まず1つ目のダービーは1981年9月6日に行われたコッパ・イタリアだ。次の戦いにコマを進めるべく、試合の最後あたりに私がスコアを入れた試合だった。我々はその年ついに優勝カップを空高く上げた。2つ目のダービーはスクデットを獲得した試合だ。最高の気分だったよ。」とベルゴミは思い返す。
ミラノダービーでプレーするときの気分はどのようなものなのかとの質問に対し、「ミラノダービーは自分の持っている力を全てささげるのに値する試合だ。ピッチに立てば、スタジアムの天井の梁が見える。それはまるで泡のような感じだ。騒がしい声があるのに気付くが、それを聞くことはない。そこに出た瞬間、一所懸命プレーしそして勝つ。全力を尽くすんだ。階段を上りピッチをかけ上がれば、サッカー選手として最高の気分を味わえる。夢がかなったってね。」ベルゴミは最後にこうまとめた。
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