ミラノ発‐数字を13まで数えてみよう。誰でも出来る簡単なことだ。13まで数えることで今週の行われるミラノダービーでかつて歴史を作った1人の男がいる。その男はサンドロ・マッツォーラだ。1963年2月24日に行われたミラノダービーで初出場を果たした男は、わずか13秒でゴールを決めた。
「あの時の試合の思い出は私にとって最も貴重な思い出だ。」マッツォーラは語る。「ゴールを決めたとき、本当にそれが信じられなかった。私がゴールを決めたとき滅多に大騒ぎすることはしなかった。しかしあの時は2度もくるくる回ってしまった!幸福感に包まれた瞬間だった。あまりにも喜ぶあまり、当時の仲間のルイス・スアレルが駆け寄りこう言われた”さあ君は自分を祝っただろう、今すぐ戻って手をかすんだ”とね。」
2014/15シーズン初のACミランとインテルの対決はすぐさまやってくる。マッツォーラはきっとじっくりとその試合を眺めることだろう「何処で試合を見るかって?それはまだ決めていない。私は普通最後の瞬間どうするか決める。でも私は普通子供らや孫たちと一緒に試合を見るようにしている。」ネッラズーリのレジェンドは語る。偉大なインテルのレジェンドはゴールに次ぐゴール、ダービーに次ぐダービー、勝利に次ぐ勝利でインテルにかけがえのない歴史を残してきた。
「ダービーは私たちにとっていつも非常に重要な試合だった。私はスタディオ・メアッツァで偉大な範となる試合を見た。マッツォーラは簡単にあきらめるような男ではなかった。かつて彼がトレーニングキャンプでチームメートを全員集め、共に事を取ったことを覚えている。他にも彼がやってきてミラノ訛りでスピーチをしたのも覚えている”きっと僕の頭がおかしくなってしまったと思うかもしれないが、これだけは覚えておいてほしい。僕はかつてACミランでプレーしたという汚点があるということを”あのスピーチで私たちの心に火がついた。あの時は早くピッチに立ちたくてうずうずしていたよ。」マッツォーラを知る人は思い返す。
ダービーでプレーする気持ち、ダービーでピッチの上に立つ気持ちは本当に立った者にしかわからない感覚だ。「町の皆は当日朝早く起き、ファンは皆デル・ドゥオモ広場からサンシーロまでずっと行進するんだ。街の至る所には旗や横断幕がいっぱい並んでいたよ。」
ピッチの上で走り回る気持ちは?「本当の問題は階段だ。着替えるためには控室に行かなきゃならない。それからトンネルを越えてやっとでピッチの上にたどりつくことができる。しかし周りの音や声が耳に入らないんだ。でも段差の第一歩を踏み出すと、叫び声や歓声を出す観客と興奮で足が震えだし始めたよ。」と笑顔でマッツォーラは語る。
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