トヒル会長「我々はサッカーに対するイタリアのパッションを届けていく」

「我々のファンに対する気配りを心がけるべきだ。きっとファンはネッラズーリファミリーとしての一員の気持ちを持っているに違いない。」

ロンドン発‐イギリススタンフォード・ブリッジにて行われているリーダーズ・スポーツ・ビジネス・サミットにてスポーツにおけるグローバリゼーションについて議論する会議トヒル会長が参加。

会議は1時間ほど続き、インテルからトヒル会長だけでなくASローマからはジェームズ・パロッタ会長、NBAのフィラデルフィア・セブンティーシクサーズとNHLのニュージャージーデビルズのオーナージョシュア・ハリス氏、サントス・ラグナの会長アレハンドロ・イララゴッリ氏が参加。

トヒル会長は、インテルを買収する決断を下したこと、そして買収によってクラブを所有することへの挑戦、クラブの組織やイタリアとサッカーに対する彼自身の情熱など幅広い話題について語った。

トヒル会長はまた、ビジネス哲学、メディアの重要性、各国に比べイタリアサッカー界の独特な世界観、クラブブランドの認識を拡張させるための課題やスタジアム開発に関する話題にも触れた。

トヒル会長はまず先にジャカルタに住みならがインテルをどのようにして経営しているかの質問を受けた。トヒル会長は主にインドネシアの首都をベースにビジネスを展開し、さらにはアメリカのMLSのDCユナイテッドを所有し経営している。会長はこう説明した。「ビジネスを上手く経営するためには、そのビジネスのそばにいなければいけない。私はできるだけインテルのそばにいようと努めている。日々クラブを経営するための上手く使えるマネージメントチームを持つことは重要だ。私には非常によくやってくれるマネージメントチームがいる。」

「インテルのようなクラブを経営することはサッカーとビジネスに対する情熱が必要だ。優れた能力と素晴らしい経営陣、幸いにも私はそれを持っている。」会長はこう付け加えた。

「もし、ブランド拡大を考えているのであれば今やアジア圏は見過ごすことのできないマーケットだ。」とグローバルマーケットにおける質問について答えた。「今や壮大なビジネスプランに取り組んでいる。それはイタリアだけにとどまらずアメリカやアジア圏にもだ。我々は今様々なタイプの活動を立ち上げている。例えばインテルアカデミーのように現在立ち上げられているものやすでに経営されているものだ。そして今や我々は他の国々にそれを外に向けて送り出している。」

「我々はイタリアの文化とイタリア人が持つサッカーへの情熱を用いて、世界規模で我々自身で認知力をできるだけ上げようと試みている。さらにソーシャルネットワーク上での(インテルとして)認知力の発展も視野に入れている。インテルには隠れたファンが世界中に存在する。おそらく9000万人はいるだろう。けれども潜在的なファンは今後2億6000万人に達すると我々は見ている。我々はファンへの配慮することに取り組むべきだ。きっと彼らファンはネッラズーリを家族の一員だと感じている。我々には壮大なプランがある」とトヒル会長。

2016年のチャンピオンズリーグ決勝戦がミラノのサンシーロで行われることが決まっている。インテルとACミランのホームスタジアムだ。「もちろん自信のスタジアムを持つことと他のクラブとスタジアムを分かち合うことには大きな違いがある。その理由からACミランとは建設的な議論の場を設けている。お互いにとってそれを試みることと互いに理解しあうことは普通にあることだ。クラブが自身の場所を必要としたときにスタジアムを持つという考えは理解できる。それは我々にとっていたって普通のことであり、他のチームも同様だ。」

「しかし、スタジアムは一年を通してずっと使えるものでなければいけない。もちろんただ試合だけのためでなくだ。スタジアムはファンの家でもある。我々は施設をどのように活用できるのかを日々一生懸命に模索している。」

最後にヨーロッパとアメリカのマーケットの違いについて強調した。「アメリカのモデルとヨーロッパモデルには違いがある。アメリカにはクラブ降格というものがない。しかし大きなクラブマーケットと小さなクラブマーケットがそこにはある。なので我々クラブとしてはどのように競合していくのかを理解に努めなければいけない。一方ヨーロッパではビッグクラブと中規模なクラブが存在する。」

 

 

 


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