マッシモ・モラッティ、“スポーツ界のメセナ”賞を授けられる

名誉会長はラティーナ市で開催されたセレモニーで“Varaldo Di Pietro”アワードを受賞した

[ラティーナ] “スポーツ界のメセナ”アワードに輝いたマッシモ・モラッティ名誉会長は24日夜、有名スポーツ記者エンリコ・ヴァリアーレが司会役を務める授賞式で次のように語った。

この賞の半分はインテルのためにやったことに対する褒賞で、残り半分はインテルキャンパスの慈善活動に対するものだと言えるのでしょうか?

「前者は責務としてとらえてやったことです。後者に関しては、直接的な幸せをもたらしてくれることなので誇りに感じていることですね。恵まれない地域で活動すると、現地の子供たちやその家族の率直な幸福感を目にすることができるのです。みんな、インテルのチームカラーを身に付ける嬉しさと誇りを見せてくれるのです。私の子供も携わっているので、彼らも幸せですよ」

スポーツ界にあなたのようなメセナは今後も存在し続けるのでしょうか? ちなみに、あなたがこれまで費やした金額は…

「いくら使ったかは考えないことにしましょう(笑)。いや、これからも存在し続けると思いますよ。皆さんがメセナと呼んでいるのは、ようするもスポーツ事業に投資する私立企業や個人のことですよね。私はモウリーニョに惚れている? ええ、モウリーニョがこの上ない結果を残したというのは事実です。モウリーニョの後、あれに負けない結果を出すのが難しいというのはありましたね。ベニーテスにとってもそうだったはずです。シメオーネ? 選手だった頃から監督の素質はありましたよ。カンビアッソと同じように、ピッチでの指揮官だったのです」

インテルブランドを世界に広める意味で、エリック・トヒルは適切な人なのでしょうか?

「これまでの我々の過ちは、ピッチのことに集中する一方で、世界向けにブランドを売っていくことに力を入れなかったことです。トヒル会長は少なくともイタリア人でないというのがプラスですよね(笑)。私がトヒルをインテルにとって適切な人として見なしたのは、独自で進出しようと思えば4〜5年はかかる市場を彼はすでに持っていたからです。彼は誠実で頭の良い人ですよ。インテリスタには、確実に安心して良いと言いたいですね。ただ、彼が『インテルの経済状況を立て直さなければいけない』と言うのはあまり気に入りませんね。インテルは何も立て直さなければいけないような状況はありませんし、選手陣の給料やすべての支払いをすべて行っています。トヒル会長はいずれにせよ、チームとミラノの町の繋がりを保つようにすべきです。その意味でも、私はサネッティに重要な役職を与えるべきだと言うのです」

トレブル達成の直後、インテルのカンピオーネに対して届いたオファーを受け入れるべきではなかったでしょうか?

「あれから4年が経った今でも、インテルのベストプレーヤーはトレブルの選手たちだと思っていますよ。何はともあれ、先日インテル対バイエルン戦をもう一回見ましたが、ミリートがあの試合でどれだけ良いプレーしたかを改めて実感しましたね。ゲームの最初から最後までですよ。ミリートを売り飛ばすべきだという意見もありましたが、セリエAとチャンピオンズリーグ優勝をもたらしてくれた選手を手放すわけにはいきませんよ」

マリオ・バロテッリについての感想は?

「やっかいな性格の持ち主ですね。ユニフォームを地面に投げつけた時について? あれは評価されていないと思っていた時期のリアクションだったのです。彼はそもそも非常に良い青年なんですよ。会長も選手も忍耐力が重要です。批判されても辛抱しなくてはいけないわけですが、彼の場合は批判されるとすぐに言い返したくなるんですよね。その辺をコントロールできるようになれば、成功するでしょう」

会長として、最大の閃きと最大のミスは何でしょうか?

「(会場からアルバロ・レコ―バの名前を挙げられて)ええ、確かに彼は閃きでしたね。ミスに関して言えば、何度も監督の人選ミスはありましたね。ガスペリーニ? いや、特定の名前は挙げたくないです。みんなを尊敬していますよ。でも、インテルに適していないということがあったわけです」



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