[ミラノ] 「私はすぐにチームに形を与えるようにしましたが、今シーズンからすでに見られている結果もありますよ。データを無視するわけにはいきませんね。今季インテルは直近3年間で最も良い結果を出しているのです。これは大きなことですよ。私にとって重要なのはクラブが監督に対して、ファンに対して、マスコミの皆さんに対して明解な姿勢を持つことです。それが良い仕事をしていくための条件ですからね。これまでクラブとは、お互いの尊敬と率直な関係を感じてきたので、今後にも期待できると思います」
「コヴァチッチのポジションについて? 中盤の底でプレーすると、相手選手をひとりかわした段階でボールをはたかなくてはいけません。彼のようなクオリティーの高い選手の場合はしかし、そのクオリティーを前線で活かしたいものです。例えば(ナポリのマレク・)ハムシクにしても、ワントップの背後のポジションで最も良いプレーを見せたわけですが、もっと下がったポジションの場合は12得点なんて達成できなかったことでしょう。チームはモザイクみたいなものなのですよ。すべての断片をうまく合わせて良い結果を得るようにするのです。今シーズン終盤でのコヴァチッチはラツィオ戦での2回のアシストなどの決定的な仕事で勝利に貢献しました。彼を下がり目のポジションに回した場合、彼の代わりにボールを前線に運んでゴールチャンスを作る選手が必要になってきますね」
「私の夏休み? バカンスのことはまだ考えていないですよ。シーズンが終わっても、いろいろと考えなくてはいけないことがありますからね。とは言え、10日間くらいは休むつもりです。英語の勉強? 今は時間がないですね。最近、だいぶ忘れてしまいました。15年前はスカウトをやっていたので世界中を旅していましたからね。当時はまあまあ英語もできたのですが、今は基本的なことしか覚えていませんね」
「グアリンを手放す可能性? 誰が加わるのか、どういうシステムでやっていくかによりますね。7月4日にチームがアッピアーノに再集合する時点で、すでに一部の補強が実現しているはずです」
「インテルにやって来て1年が過ぎた今、自分は以前よりインテリスタになったと言えるかって? 間違いなく、インテルの世界をより良く知ることができたと言えますね」
「今シーズンのデータに目を通すと、インテルは最もPKをもらえなかったチームである以外に、決定的となるジャッジの犠牲になったことが明らかです。積極的に相手エリアに突入したものの、信じられないくらいポストやクロスバーを叩いています。あと、CKの回数も驚異的です。アンラッキーなシーズンでしたが、来季がマシであることが願いですね」
「何はともあれ、私は今シーズンに満足していますよ。どういう面で向上すべきかをより把握するためにデータを分析しているところです。インテルはローマやナポリと共に、今シーズン最も多くの若手選手を起用したチームのひとつなのです。フアン・ジェズスやイカルディの故障による戦線離脱がなくて、コヴァチッチが最初からもっと試合に出ていたら、さらに若手の活躍が目立ったことでしょう」