[ミラノ] 国営テレビ放送“Rai Due”の日曜夜の老舗スポーツ番組“La Domenica Sportiva”に出演したマルコ・ファッソーネGMは様々なテーマに触れた。
日曜ナイトゲームのアタランタ対ジェノア戦が終わったばかりというのもあり、アタランタについて聞かれて「良いチームであることは紛れもない事実です。(アタランタ対インテル戦での)我々はそれを痛感する展開になりましたしね。コラントゥオノは良いサッカーをチームにやらせる優秀な監督です」とコメントしたファッソーネは、現在アタランタにレンタルされているマルコ・リヴァヤについてはこう述べた。「彼の今後? 現在インテルとアタランタの共同保有となっていますし、我々はチェックしていますよ。(感情を露わにしてアタランタファンの顰蹙を買ったことについては)若くて有能な選手はたまにタガを外すことがありますが、その辺の管理が大事ですよね」
「コンテとガルシーアの論争については、何とも言えないですね。ビッグクラブの指揮官が意見を述べると、大きな反響を呼ぶものです。まあ、私が思うにはそれぞれのチームを1位と2位に導いた名将が口頭での対決を繰り広げるというのは必ずしも悪いことではないです。何よりも、我々が1位や2位に入っていないのが残念ですよ」
「インテルはその歴史や伝統によるステータスからして、常にトップ3に入る大望を抱かなくてはいけないのです。ただ、サッカーは数学や精密科学ではないので、ひとつのサイクルが終わると同時に今季みたいなシーズンが訪れる時もあるのです。来シーズンはトップに返り咲けると断言できるかどうかは分かりませんが、そうなりたいという大望はありますよ」
「会長が我々全員に与えた優先的な方針として、なるべく早くクラブを経済面で健全な状態にするというのがありますが、だからといって投資を行わないわけではないです。資源を賢く、適切な形で使うことが大切なのです」
「我々がマッザーリに満足しているかって? 我々は監督がやった仕事に大変満足していますよ。今シーズンが特殊であることを検討すれば特にね。我々は今年、サッカークラブにとって非常に特殊な状況を体験したのです。数人の監督が相次ぎ、6位や9位で終わったシーズンに続いて、今季はリーグ真っ最中に、モラッティ一族がオーナーシップを部分的に譲渡するという出来事があったわけですからね」
マッシモ・モラッティ名誉会長が先日、将来モウリーニョが復帰する可能性をほのめかしたことについてコメントを求められたファッソーネは、次のように話した。「私はモラッティ名誉会長の発言を分析するつもりはありませんが、単に彼はモウリーニョにとても愛着があるのだと思います。トヒル会長が『今の我々にはマッザーリ監督がいる』と明言するのは、モラッティ名誉会長と完全に意見が一致した上での発言なのです。こういった重要な件はすべて、2人で話し合ってますからね」
高給取り選手との契約を更新しないことによっておおよそ3500万ユーロの節約が実現できるとされるが(スタジオのゲスト、ジャーナリストのイヴァン・ザッザローニ氏の推測)、この額は補強に回されるのかと聞かれたファッソーネは、こう答えた。「投資額と放出からの収入のバランスを取ることが重要です。それによって、その額を上回ったり下回ったりするようになるわけです。エルナネスは1月に獲得しましたが、移籍金の大きな部分を来シーズン支払う話になっているので、それも考慮しないといけないですしね。彼の移籍を早めるのはちょっと無理なオペレーションだったかも知れません。単に経済面だけを考慮すればやるべきではないことだったのかも知れませんが、テクニック面でチームが彼の存在を必要としていたと判断したのです。現にエルナネスが加入してから、2月から3月上旬にかけてチームは非常に良い感じで変わりました。最終的には正解なオペレーションだったのです」
「ニウトン? 中盤で我々にとって重要なポジションをカバーできる選手のひとりです。様子を見ていきましょう」
「ピエーロ・アウシリオSDは非常に優秀でして、念入りにメルカートをチェックしています。いろいろなアイデアを持っていますし、我々にとって最適な選手が誰なのか見出せることでしょう。監督が理想的なシステムを起用できるための状況を作るために努力をしているところです。そうなれば、場合によって4バックでやることも可能になりますしね」
「ハムシク? 私はナポリ時代から彼のことを知っていますが、非常に優れた選手ですね。(もし彼が来たとしたら)もちろんマッザーリ監督も喜ぶでしょうが、彼はあくまでもナポリの選手です。可能性はありません」
「マッザーリの続投は確かかって? もちろんそうです。会長もそう明言しています。その質問を私に向けてくれて感謝していますよ。これですべての疑惑を晴らすことができたのでね」
「ファイナンシャルフェアプレーについて? 我々はクラブとして良い方向に進んでいます。中には規定に沿っていないためUEFAのチェックを受けているクラブもあるようですが、来シーズンすでにペナルティが科されることもあり得るでしょうね。まだ、どういう形の罰になるのかは定かではないですが」
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