エリック・トヒル会長の発言

マドリードで開催された“コラソン・クラシック・マッチ2014”発表イベント終了後、会長は報道陣の取材でこう述べた

[マドリード] “コラソン・クラシック・マッチ2014”発表イベント終了後、エリック・トヒル会長は“サンティアゴ・ベルナベウ”スタジアムに集まった報道関係者の質問に応じた。

インテルが最後にビッグイヤーを獲得したのはこのスタジアムです。再びチャンピオンズリーグで戦うインテルを見たいという会長の気持ちはさぞ強いことでしょう。 またこのスタジアムでプレーするネラッズーリを見たいのではないでしょうか?

「ここで、というか2016年のミラノでのファイナルで見たいですよね(笑)。私はとにかく、やるべきことに集中しています。今日は例えば、レアル・マドリーの下部組織とトップチームの施設を見て驚きました。間違いなく世界トップのひとつに入る設備です。現時点で私にとって最も大事なのは、クラブとその経済状況に集中して、マネージメントとチームを強化していくことです。そして3年後には、今度は設備に集中していきたいですね。これは必要なステップだと思いますよ。ここ2ヵ月間でマッザーリ監督と様々なことについて意見交換して話し合いましたし、彼は来シーズンに向けて良い仕事ぶりを見せてくれると思います。私がとにかく求めているのは、安定感です。我々は単にその場しのぎの対策ではなくて、しっかりとした戦略に沿ってプランを立てていくという誠実なやり方を信じています。それと同時に結果も得ていくことが大事です。私にとって、誠実さと結果は非常に重要なのです」

レアルのフロレンティーノ・ペレス会長とは選手の移籍に関する話もあるのですか?

「そういう話をする場合ではないと思っています。私が今回ここに来た理由はまずペレス会長に初めての挨拶をして、“Inter Forever”の話をするためです。選手に関する話は私ではなくてスポーツディレクターの管轄なのでね。彼に任せましょう。何はともあれ、両クラブ間に良好な関係を保つことがとても大切です。お互いのリスペクトがあるべきだと私は信じています。クラブが知らないところで選手の獲得に動いたりするのは正しい行為だとは思いません。ビジネスというものはただチャンスを活かすということだけではなく、お互いの信頼関係に基づくべきだと私は思っているのです」

金融機関とは現在、どういう状況なのでしょうか?

「順調ですし、これからも銀行とは何の問題もないと思いますよ。我々が手掛けているのは長い目で見るプロジェクトです。同時に、強力な幹部を作り上げて結果を出すこと、選手たちも結果を出してくれることが大事です」

ピーター・リムについてコメントをお願いします。

「彼のことは良く知っていますよ。良い人ですが、彼のビジネスに関するコメントはできません。リヴァプールとバレンシアの買収に興味を示していたことは知っています。カーディフのヴィンセント・タンやクイーンズ・パーク・レンジャーズのトニー・フェルナンデスは私の友人ですが、他クラブのオーナーと良好な関係を持っているのはポジティブなことですね。良いネットワークになりますから。サッカークラブの世界はグローバル化されたのだと思いますね。ご存じの通り、アメリカのメジャーリーグサッカーではマンチェスター・シティが投資しているチームがニューヨークにありますし、私自身もワシントンDCに投資していますしね。良いことだと思いますよ。スポーツ界は日増しにグローバル化されていっているのです。サッカーは誰もが愛するスポーツですしね」

マッシモ・モラッティ名誉会長の先日の発言についてコメントをいただけますか?

「モラッティ氏が言おうとしているのは、今まではインテルのすべてのスタッフが情熱を抱いてクラブのために務めてきたということだと思いますが、これは私も認めていることです。ただ、同時に今、モラッティ氏と私の間で討論が進められているのです。強力なマネージメントを作り上げる必要があるのは当然です。例えばサネッティに関してですが、彼の今後について話し合うために私は2〜3回にわたって会っています。彼は今後もインテルの一員でしょうが、現時点で何よりも大事なのはまだ4試合残っているということなのです。クラブのインフラにしたって、そうですよ。インフラについて聞かれても、私はもっと先の話だと答えるのです。強いチームがあって、強いマネージメントがあっても、良いインフラを作り上げたらそれのメンテナンスをこなす人が必要なのです。作ることは簡単でも、メンテナンスをやるのはそう簡単ではないのですよ」




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