インテルキャンパス:時間が止まったようなチアパス州を訪問

メキシコに飛んだコーチはオコシンゴ市のサパティスタ派コミュニティで活動を実施した

[チアパス] インテルキャンパススタッフがメキシコに飛び、3年前からサパティスタ派コミュニティの独立教育システム支援プログラムが進められているチアパス州の高原を訪問した。

チアパス地方では、マヤ族の子孫である原住民が数世紀にわたって暮らしていた。スペインからの征服者によって虐殺され、生き残った者は差別される中での生活を余儀なくされたが、長く続いた権利運動の末、革命家のパンチョ・ビリャとエミリアーノ・サパタが征服者を追い払って先住民の自立とリベンジのシンボルとなった。1919年4月10日、サパタは暗殺されたが、彼の思想は生き続け、現在のサパティスタ民族解放軍も彼にその思想を引き継いで活動しているのである。去る4月10日、インテルキャンパス訪問の際にコーチのアルベルト・ジャコミーニ、カルラ・セシリア・グティエレス、シルヴィオ・グアレスキ、および会長のカルロッタ・モラッティと責任者のクリスティアン・ヴァレーリオは、オコシンゴ市のサパティスタ派学校で行われたエミリアーノ・サパタ追悼セレモニーに出席した。

そのオコシンゴ市では146人のサパティスタ少年少女を対象に1週間のインテルキャンパス活動が実施され、80人の現地インストラットクターと教師が研修を受けた。子供たちは全員、サパティスタ解放軍のシンボルでもあるスカーフ“パリアカテ”で顔を覆っているのが目立っていた。

インテルキャンパスの基本として、トレーニングと教育システムをその地の文化や伝統に合わせるという方針があるが、サパティスタの文化では時間の流れが意図的にスピードダウンされている印象を受ける。子供たちには個人的なパフォーマンスを重視したり、限られた時間で結果を出したいという姿勢は一切見られない。逆に、急がずにクオリティーの高い時間を満喫するという傾向があるみたいだ。西洋社会の目まぐるしい生活リズムとは対照的に、チアパスでの時間の感覚は“ゆっくり”と“忍耐力”に根本的な価値が置かれているのである。


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