[エムバルマヨ(カメルーン)] 13年前に我々が初めて会った当時、彼はすでに誰からも“メンドゥーガ爺さん”と呼ばれていた。長い歳月を感じさせるその顔には、サッカーの話となるとまるで子供のような笑みが浮び、目がきらきらと輝くのが印象的だった。その人生の多くの時間を少年サッカーに捧げたメンドゥーガはインテルキャンパスの現地コーチを務め、自身の息子も同じ道を歩むようになったのだった。
エムバルマヨ市で設けられたインテルキャンパスセンターはカメルーン初/アフリカ初だったため、 メンドゥーガは全大陸で最も長い経験を誇るインテルキャンパスコーチだった。ある日、我々を森林の中に隠された野原に案内し、そこに村のサッカー場を作る夢を抱いていると打ち明けた。彼はトレードマークのスマイルを見せながら、その場所では夜になると霊がサッカーをやりにくるのだと説明してくれた。カメルーンの人々はあまりにもサッカーが好きなため『眠りにつく時も』その魂がサッカーをやるのだ、と。
そんなメンドゥーガがこの世を後にした今、我々は天国のリーグで魂のチームの監督を務めている彼の姿を想像しながら冥福を祈りたい。
さようなら、メンドゥーガ爺さん。
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INTER CAMPUS CAMERUN - INTERVISTA A MENDOUGA