[ミラノ] 4日朝、ミラノ市内の“Area Pergolesi”会場でフィオレンティーナとマツダが主催するアワード“Cartellino Viola 2013”(“紫のカード”)の授賞セレモニーが行われ、ハビエル・サネッティが“フェアプレー2013”特別賞を授けられた。
フィオレンティーナのクラブマネージャー、ヴィンチェンツォ・グエリンを筆頭にイタリアの主力メディア幹部12名で結成された“Cartellino Viola”審査委員会は、サネッティがピッチで見せ続けてきた誠実な姿勢とスポーツマンシップを高く評価し、その長いキャリアを称える意味を含めて授賞を決めたという。
フェアプレー賞を受け取るためステージに上がったサネッティは、感動した様子で次のように述べた。「まず何よりも先に、 この賞を与えてくれたフィオレンティーナとすべての審査員にお礼を言いたいです。これは僕にとって非常に価値のある賞です。なぜなら、勝ち負けはともかくとして、僕は両親から教えられた誠実さと尊重の心を基本としてキャリアを築いてきたからです。19歳の時、僕にとって未知の国であったイタリアに来ましたが、当時は自分が大きなステップアップへの準備ができているかどうかの不安もありました。あれからほぼ20年が過ぎた今、世界で最も難しくて素晴らしいサッカーが繰り広げられるこのイタリアで、インテルのユニフォームを身にまとってこのチームカラーのために戦ってきたことに深い誇りを感じています。これは一生残る名誉です。インテルはものすごく多くのものを僕に与えてくれましたし、イタリアサッカーはいつまでも僕の人生の一部なのです」
これまでやってきたことで悔いが残るものはあるかと聞かれたサネッティは、こう答えた。「人はいつだってその時に感じることに従って何かをやるわけで、間違うことだってもちろんあります。何よりも大事なのは、ミスを犯したことを把握して、謝る心を持てることです」
セレモニーに出席したピエロ・アウシリオSDは、サネッティについて次のようにコメントした。「私もキャプテンと同じくらいの年月をインテルで過ごしていますが、彼のすごいところは毎日毎日、全員にとって見習うべき手本であることです。40歳になっても以前と変わらず2時間前に練習場にやって来るし、トレーニングが終了しても1時間は居残るのです。本当に、怪物ですね」