[ルブンバシ] 『トレビアン、トレビアン、メルシー!(素晴らしい、素晴らしい、ありがとう!)』。コンゴ民主共和国カタンガ州を訪れたインテルキャンパスコーチはフランス語でこう言いながら、ルブンバシ市から穴だらけの道路を1時間行った地にある“サッカーグラウンド”での練習を終えた。
練習に参加した40人の子供たちはコーチのアルベルトとロレンツォに挨拶し、赤い土と泥の“グラウンド”を後にする。西洋人から見ればただの空き地に過ぎないかも知れないが、非営利団体“ALBA”の協力を得て3年前に設けられたこのスペースは現地の少年少女にとって、まるでサン・シーロみたいに神聖な場所なのである。彼らはここで毎日サッカーをやることができて、インテルキャンパスプログラムに参加しているのだ。
サッカーシューズどころか、靴があること自体が当たり前ではないこの地域では、裸足でサッカーをやる子が多い。普段は穴が空いた靴や壊れたサンダル、左右が違う靴などを履いている子たちは、その貴重な履き物をより長持ちさせるために、サッカーをやる前に脱ぐのだ。困難な状況に置かれているにも関わらず、インテルのユニフォームを身に付けて楽しそうにボールを追いかける子供たちの姿は、純粋な歓喜の象徴そのものである。
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