サネッティ伝記本“GIOCARE DA UOMO/人間らしくプレー”が賞に輝く

キャプテンと共著者のジャーナリスト、ジャンニ・リオッタが“ブレーラ賞”を受賞

[ミラノ] 27日夜、昨年度のスポーツ界の主役が選出される“ジャンニ・ブレーラ賞”表彰式で、ハビエル・サネッティ伝記本“Giocare da uomo/人間らしくプレー”が特別賞を授けられた。ロンバルディア州知事ロベルト・マローニが出席する中、サネッティと共著者のジャーナリスト、ジャンニ・リオッタがステージに上がり、会場では次の授賞理由が読み上げられた。「キャプテン、そしてジェントルマン。ハビエル・サネッティのキャリアと生涯を物語るにはこのふたつの言葉で済むように思えるかも知れない。しかし、サイドを豪快に駆け上がるその姿、低下する気配がないその闘争心、いつだって完璧に揃っているそのヘアースタイルの裏には、もっと奥深いストーリーがある。苦難の少年時代を送り、挫折を味わっても立ち上がり、サッカー史上で最も輝かしいトロフィーを掲げるに至るまで努力を積み重ねた男の物語があるのだ。ジャンニ・リオッタは黒と青のユニフォームを身に付けたキャプテンのイメージに留まることなく、サネッティという人間のルーツを掘り下げてそのハートに接したのである。仕上がった伝記は困難のスタートから世界頂点に立つまでのストーリーを語っているが、何よりも感じ取れるのはサネッティが決して自分のルーツを忘れることなく、いつだって謙虚さを保ち続けたカンピオーネだということだ。彼はピッチ内外で辛い時も、問題に直面していくための力を自分のルーツから得てきたと言える。数多くの若者が彼を手本にして立派な人間になっていくことを願いながら、我々は誇りを持ってハビエル・サネッティに“ジャンニ・ブレーラ賞”を授ける」

賞を受け渡され、「本の続編を考えているかって? まあ、もうしばらくすると、書くこともなくなるのでね…(笑)」とジョークを放ったサネッティは、次のように続けた。「何はともあれ、今は絶好調ですよ。キャリア初の大ケガでしたけど、うまく回復できたのでね。僕の願いは復帰して少なくとも1試合に出場することだったので、それはとりあえずやることができたのが嬉しいです。これからのことに関しては今シーズンが終わるのを待って状態をチェックして、改めてクラブと相談するつもりですよ。現役を引退したら、インテルファミリーの一員であり続けたいですね。インテルは僕の家なんで、ピッチ外の役職で貢献できたらと思います。とは言え、まだ先のことです。今は何よりも、インテルがこの困難の時期を乗り越えるようにしないといけないのです」


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