マッザーリ:「ミスから学んで向上していくようにしよう」

指揮官はTIMカップ2013−14シーズン4回戦・トラーパニ戦の前日、“Rai Sport”のインタビューでこう語った

[アッピアーノ・ジェンティーレ] “ジュゼッペ・メアッツァ”スタジアムでのコッパイタリア戦の前日、“Rai Sport”のインタビューに応じたヴァルテル・マッザーリ監督は、聞き手のトーマス・ヴィッラの質問に答えながら、次のように語った。

明日はインテル対トラーパニ戦ですが、サンプドリア戦を引き分けた悔しさは収まったのでしょうか?

「我々にとって全体的に物事がうまく行かない時期です。ボローニャ戦やカリアリ戦みたいに非常に良いプレーをしても、同じドローの結果になってしまうわけですからね。サッカーは勝ち点を獲ることが大事なので、それを取り損ねることに悔しさが残るのです。とは言え、サンプドリア戦ではこれまでの試合のようなパフォーマンスが見せられなかったのは事実です。反省するべきですが、その前の13試合では良いサッカーを繰り広げてきたことを思えば、1シーズンの中でそういった試合があっても仕方ないとも思っています。まあ、これは若いチームですし、決して良いとは言えない昨シーズンから立ち直るために、士気を固め直すということも大事です。ですから、物事の本質をとらえるようにして、ミスから学んで向上していくようにしましょう」

このチームが今、一番身に付けなくてはいけないものは何でしょうか?

「継続性です。すべてのチームが強い気持ちで立ち向かってくるわけですから、少なくとも同じくらいの気迫を毎回見せるようにしないと、相手が誰だろうと痛い目に会うリスクがあるのです。これをしっかりと理解しないといけません。相手が弱小チームだろうと、ビッグクラブだろうと、我々は良いパフォーマンスを見せられるようにしないといけないのです」

エリック・トヒル会長は、インテルに3位以内に入って欲しいと発言しました。達成できる目標なのでしょうか?

「正直言って、彼は具体的な目標は口にしていないと思いますよ。全体的な話でしたからね。もちろん、会長というものはなるべく大きな目標を狙っている感じを与えることが大事です。トップまで行けることを信じている雰囲気をかもし出さないとね。とは言え、彼は何よりもインテルのプレー内容を称賛して、スペクタクルなサッカーを見せながら成長すること、競争力を取り戻すことについて話しています。これは、他のクラブの会長さんたちが言うこととは大きな違いがありますし、我々はみんな賛同していることですよ」

シーズンが始まる時点で、あなたはスクデットを期待するのはナンセンスだと発言しました。今、3位を狙えると思っていますか?

「夏に明言した通り、我々の目標はなるべく短い期間でインテルに競争力を取り戻させることです」

本業のセンターフォワードと言える選手がいないことが響いていませんか?

「夏の時点ではミリートやイカルディがいたわけですが、今は2人とも起用できません。同じポジションの選手が同時に2人いない状態です。しかし、これはクラブが選手を獲得しなかったからとかではなくて、選手が故障したから発生した状況なのです。1月まで、今の戦力でなんとかしていくしかないですね。とは言え、今使える選手たちを起用してリーグトップの得点数を誇っているわけですから」

ユヴェントスのセリエAでの快進撃について、感想は?

「私は他クラブについて喋ることには抵抗があります。(ユヴェントスの)選手陣を見て、ここ数年間での出来具合を見れば、何も言うことないでしょう」

エリック・トヒル会長のどういう点が特に印象的ですか?

「会長は非常に忙しかったので、あまり話す時間はありませんでした。もちろん、彼はテクニック部門のことにも携わるわけですが、ここは今夏から良い仕事をしているスタッフばかりですし、人事異動とかはありませんでしたね。会長はモラッティ名誉会長やファッソーネGM、マルコ・ブランカTD、ピエロ・アウシリオSDからいろいろと話を聞いたことでしょう。私は残念ながら常にピッチで忙しかったので、あまり会合とかをやる時間がなかったのです。まあ、これから改めて機会があるでしょうけど」

コッパイタリアはどれだけの価値があるものなのでしょうか?

「コッパイタリアはスクデットの次に来る、重要なタイトルです。ある段階から本格的になる大会ですが、明日のトラーパニも最高の気合いで乗り込んでくるでしょうし、我々としては良い結果を出さないと前に進めませんからね」

エセキエル・ラベッシについては?

「ナポリで活躍してパリ・サンジェルマンにたどり着いたということは、彼がどんなチームにも役立つ選手だということを示しています。だからといってインテルがラベッシを獲得する、となるまでは様々な検討すべき要素がありますけどね」

昨日、マッシモ・モラッティがイタリアサッカー殿堂入りを果たしました。

「皆さんもご存じの通り、私はおべんちゃらを言うのは苦手です。言えることは、初めて会った瞬間から、真の紳士に出会ったと感じたということですね」

ミラノで暮らすのと、ナポリで暮らすことの違いは?

「それが良いのか悪いのかは別として、私は町で暮らすと言うより練習場で過ごす時間が多いので、今は“ピネティーナ”(“アンジェロ・モラッティ”センターの通称)で暮らして、以前はカステルヴォルトゥルノ(ナポリの練習施設)で暮らしていたようなものなのです。私の人生は仕事ですから、仕事さえしっかりとできればどこへ行っても居心地は良いですよ」

ファンへは何て言いたいですか?

「シーズンのこれまでで感じたことは、ファンがチームを心から支えているということです。サッカーのことが分かっていて、落ち着いたファンですね。彼らはチームの現状を理解しているのです。これからもチームとファンがこのように団結し続ければ、素晴らしい結果が出せていけると思いますよ」


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