［ミラノ］ 著名フォトグラファーのファブリツィオ・フェーリが今夏、ニューヨークのロックフェラーセンター屋上で撮った写真に続いて、ミラノをバックにしたチーム写真も欲しいという願望に基づき、インテルは数日前に市内の“アレーナ・チヴィカ・ジャンニ・ブレーラ”スタジアムで撮影を行った（今回のフォトグラファーはインテルキャンパス写真集“Inter Campus - Sport, passione, impegno”を手掛けたフランコ・オリーリア）。19世紀から始まってミラノの名所のひとつである“アレーナ”は、インテルの歴史から見ても象徴的な競技場なのである。
20世紀初期、ネラッズーリはこの“アレーナ”で練習を実施し、ゴルドーニ通りのホームグラウンドの収容能力では対応できないビッグマッチをここで行っていた。 “ヴェレーノ”（毒）のニックネームで知られるベニート・ロレンツィはこのピッチでトレーニングに打ち込みながら、まるで弟のように可愛がっていたレンナート・スコグルンドが悪童ぶりを見せる度に注意やアドバイスをしていた。アンジェロ・モラッティのインテルが初スクデットを手にした時のチーム写真も、この“アレーナ”で撮影されたのだった。
ある晴れた午後、ヴァルテル・マッザーリ率いるチームはそんな歴史にちなんだ“アレーナ”に足を運んで、45分間の撮影セッションを行った。3バリエーションの中から選ばれたショットは、ここに発表する写真。これが、インテルの2013−14シーズン公式チームフォトである。
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