[モンテカティーニ] 18日夜、ヴァルテル・マッザーリが2012ー13シーズン最優秀監督として“マエストレッリ”賞を授与された。同賞は1973−74シーズンにラツィオをスクデットに導いた名将、トンマーゾ・マエストレッリにちなんで設立されたもの。
授賞選考理由は下記の通り。
『ヴァルテル・マッザーリ氏はかつてのマエストレッリ監督のように練習を重視し、あらゆる細かい点に最大の注意を払い、どういう状況でも選手を守る姿勢を持つだけでなく、40年の間で大きく変化したサッカー界で常に時代の先を行く仕事ぶりを見せてきた指導者である。スタッフおよび選手と力を合わせてチームを作り上げることを基本に、オンザボール/オフザボールでの動きにこだわり、チームのアイデンティティ、勝利への情熱、若手を活かすことを常に大事にしてきた指揮官・マッザーリは、同時に柔軟であることの重要性、複数のシステムを使いこなせて試合中に切り換えることの必要性への意識も見せている。彼は完璧主義者であり、インテルの監督に就任しても“チームの最高の補強”と称賛されるほど、その手腕はすぐに光った。2ヶ月間でインテルに適切なコンディションと自信を取り戻させて戦術的な形を与えたマッザーリは、まさに“仕事人の鏡”である。人同士のリスペクトを重視しながらも適切な緊張感をもたらしてチームに尽くし、大望を高く持って献身を惜しまず約束事をしっかりと守るマッザーリは、現代サッカーのアイコンである。世界で最も素晴らしいスポーツ、サッカーの未来を象徴する監督なのである』