マッザーリ:「インテルには魂がある。選手陣の全員に満足」

2012年最優秀監督として“トンマーゾ・マエストレッリ”賞に輝いた指揮官はネラッズーリをこう称賛した

[モンテカティーニ] ヴァルテル・マッザーリ監督はトスカーナ州モンテカティーニ市で開催された授賞式に出席した際に、“Sky Sport 24”の独占インタビューに応じて次のように述べた。

マッザーリ監督、きょうはエリック・トヒル会長と電話で話す時間とかはあったのでしょうか?

「皆さんも知っている通り、先日アッピアーノで話したので、別に電話で連絡を取る必要はありませんでした。今日はフロントとミーティングをやったと聞きましたが、それは良かったと思います。フロントとはこれまで良い仕事を進めてきましたし、我々全員の波長が合っているというのは好ましいことですからね」

あなたの生まれの土地でもあるこのトスカーナ地方でこの賞を受けるのは嬉しいことだと思います。このマエストレッリ賞は監督にとって終着地点なのでしょうか?

「終着地点かどうかは分かりませんね。重要な賞であることは確実なので、受賞するのはとても嬉しいですよ。昨年が対象になっているわけですが、ナポリで大きな仕事をやり遂げているので、それが評価されたことに満足です」

7月にインテルの監督に就任した時、現時点ですでにこのレベルに達していると思っていましたか?

「私は新しい冒険を始める時、常にトップの結果を目標に臨むのです。中途半端な結果に満足しない姿勢を持つのが私のスタイルです。とは言え、リーグの現段階でここまで来ているというのは、決して簡単に予測できることではなかったと思います。我々は美しいサッカーをしたし、良い試合もやって見せました。いくつかの勝ち点を取りこぼしたというのはありますが、それは時に未熟なミスを犯したことによるものです。サッカーにはあることですしね」

先日トヒル会長に初めて会ったわけですが、印象はいかがですか? 何が特に印象的でしたか?

「熱意ですね。明るくて、ポジティブで、前向きな人です。気さくで、誰もが馴染みやすい感じの人ですよ。私が思うにはベストの形でクラブにやって来て、ベストの言葉をみんなに投げかけましたね。結果を見るだけではなくて、チームのプレーの内容を評価してくれたのが、私としては嬉しかったです。良いパフォーマンスを通じて良い結果を求めるという考えに賛成してくれるのは喜ばしいですよ。イタリアでは結果だけを重視する考え方が根付いている場合があるので」

しかし、このインテルはステップアップするに当たって、ある程度の手助けが必要ではありませんか? 即戦力となるトッププレーヤーが欲しくないですか?

「トッププレーヤーが欲しくない監督なんて存在しないでしょう。ただ、補強に関する方針を決めるのはクラブです。監督が欲しいものと、クラブが予算に合わせて設定する計画とは違いますからね。今は経済面が軽視できない時代ですし」

せめて、どのポジションに補強が必要と思っているか言っていただけませんか?

「皆さんはもう私のことを良く知っているはずですよ。そういうことはクラブオーナーとフロントに言うべきことであって、外部に明かすことではありません。ある選手に関心があることを公言してしまうと、獲得が一段と困難になるというのもあるので、やってはいけないことなのです」

古巣ナポリと対戦する時のことはすでに頭にあるのでしょうか?

「今は次のボローニャ戦に集中しているだけですよ。代表選手が土壇場で戻ってくることが心配ですしね。私は各試合に向けて練習場で念入りに準備をする主義なので。今からあの試合(対ナポリ戦)のことを思うというのはないです。事前になったら改めて聞いてください」

これまでのシーズンで一番のサプライズは何ですか? 一方、 まだ改善すべきことは?

「私は選手全員の出来に満足していますよ。個々の選手の名前を挙げろというのでしたら、アルバレスやジョナタン、そしてカンビアッソですね。カンビアッソは作シーズン、徐々に晩年に入りつつあると言われていたのが今季は3〜4年前のレベルに戻ったと思いますよ。今3人の名前を挙げましたが、選手陣の全員が成長したしチームが全体的に向上したので、もっとたくさん挙げるべきでしょうね。何よりも、チームに魂があることが伺えます。選手同士で助け合いながら確信を持ってプレーするチームです。これは現代サッカーで最も重要なことだと思います。改善すべきこと? 時に集中が低下することがありますが、それは若い選手が多いからというのもありますね。まだ成長しなくてはいけない若手がね。90分間を通してコンスタントなパフォーマンスを見せないといけないのです。そして、状況に応じては成熟したところを見せなくてはならないのです」



 English version  Versi Bahasa Indonesia  Versione Italiana 

読み込み中