マッザーリ:「良いスタートを切っていただけに残念な結果」

「ぬかるんだピッチでもたつく場面があっても我々は積極的にプレーを組み立てたが、相手GKが何もかもセーブする様子だった」

[トリエステ] カリアリ対インテル戦終了後、ヴァルテル・マッザーリ監督は“Sky”のマイクを前にしてこう試合を振り返った。「選手たちは良いスタートを切ってくれていただけに、惜しいです。ピッチに溜まった雨水のせいでボールが止まってしまうことがあっても積極的にプレーを組み立てたし、我々は前半で先制してもおかしくなかったのです。残念ですよ。ウチの選手は良いサッカーを見せたのですが、向こうのGKが何もかもセーブする様子だったのでね。多分、我々がもたついてしまう場面や、精度に欠けている部分もあったと思います。キックする場面で滑ったり、水溜まりに邪魔されたりでね…。もっと冷酷な姿勢を持って、容赦なく決めるようにしないといけません。選手たちに何か指摘するとしたらそれくらいです。でも、私は決して不満ではないですよ」

今日の試合でスタメン起用されたイシャク・ベルフォディルについて感想を聞かれたマッザーリは、こう述べた。「エネルギーがあるまでは良いパフォーマンスを見せてくれましたよ。いずれにせよ、若い選手はブレイクするまでちょっと時間が必要ですからね。その辺が、すでに力を発揮しているカンピオーネとの違いなのです」

なお、指揮官はフィオレンティーナのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が『マッザーリは対戦相手を称賛することを知らない』と述べたことについてコメントを求められ、次のように答えた。「彼はいつもクールを装うのが好きみたいですが、どうやら先日の試合後の私の発言を聞いていないみたいですね。私は『フィオレンティーナはスクデットに値するチームだ』と言いましたよ」。なお、モンテッラが先日の試合前からインテルには高額取りの選手が揃っているということを強調する件について、マッザーリはこう述べた。「インテルの人件費は(セリエAで)3位です。さらに、過去は1億9000万ユーロだった人件費を8000万ユーロに縮減したわけですから、インテル以上に選手に金を使っているチームは他にあるのです。これが正しい情報ですが、モンテッラは事実を知らないで喋っているみたいなので…」 

引き続き、“Mediaset Premium”のインタビューに応じたマッザーリは、こう発言した。「インテルは非常に良い試合をやりました。ドローの結果はアンラッキーでしたが、私としてはチームの進歩を確認できたことが大事です。勝ち点3を手にしていたというのに、それが消えてしまったのは残念ですね。ターンオーバーの悪影響?決定力の面であったかも知れませんけど、私はチームの出来には満足していますよ。それにサッカーというものは、ゴールが決まらない時はどうやっても決まりませんからね。とにかく、カリアリがどんな相手も苦しめた手強いチームであることも忘れてはいけません。私は過密な試合日程について嘆いた?嘆いたわけではないですよ。ただ、これだけ限られた時間を間に挟んで2試合をこなしたチームなんて他にいないことを強調しただけです。ベルフォディル?スタミナが持ったまでは、ピッチで最も優れた選手だったと思っていますよ。ベルフォディルを先発させたのは、彼とイカルディの練習での出来具合をチェックしていたからです。グアリンは暴走することがある?その辺りは意識していますよ。彼は素晴らしい青年ですし、自分の数少ない短所も受け入れることができる人です。集中が途切れないようになることを目標に、今いろいろとやっているところです。トリノダービーのレフェリングについて?自分のチームの試合でのレフェリングについて喋らない主義ですから、違う試合のジャッジについてコメントするわけがないでしょう」

マッザーリは“Rai Sport”の取材で、次のように付け加えた。「勝ち点は残念ですが、チームのパフォーマンスに満足しています。相手のシュートがウチの選手に当たってコースが変わったのは、あまりにもアンラッキーなハプニングでしたけどね。前半の私はベンチで少しも熱くならず、落ち着いていましたよ。決めればいいだけのところまで何度も行ったのに、カリアリGKがナイスセーブを連発したというのがあります。ベルフォディル?素晴らしいプレーをやってくれましたよ。ゴール前でアンラッキーだったのです。試合日程について?私が言いたいのは、しっかりと休めるチームもいれば、休めないチームもいるのが不公平だということです。もう少し考えてスケジュールを組んで欲しいですね。先日ウチと対戦したフィオレンティーナの次戦が月曜夜ということは、24時間余分に休めるということですから。カリアリの都合でこの試合は今日の午後にしかできないということでもなかったわけですしね」

「次のインテル対ローマ戦は直接対決だって?まあ、重要な試合であることは確実ですね。私に言わせれば、フィオレンティーナだってスクデットに相応しいチームですよ。直接対決はユヴェントス、フィオレンティーナ、ローマ、この3チームの間ですね…。インテルはまだスクデットに値していないと思うのかって?私はそういったことは考えずに、仕事に集中するだけです」

 

 


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INTERVISTA WALTER MAZZARRI POST CAGLIARI-INTER

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