[ミラノ] FCインテルナツィオナーレ理事会に出席したマッシモ・モラッティ会長は終了後、クラブ本部の周辺で待機していた報道関係者の質問に答えた。
会長、理事会はいかがでしたか?
「来年の予算に関する理事会でしたのでね。特筆することはあまりないですよ。2年間で選手の人件費を約8000万ユーロ下げることができたという実績くらいでしょうか。あと、来季チャンピオンズリーグに出場できていたら、少しも赤字を出さないで済んだということです。従って、チャンピオンズリーグに出られないのは本当に残念ですね」
見込みより欠損が少なかったのでしょうか?
「ええ、特に経費がかなり減ったのでね」
ベルフォディルに関する交渉はどういう状況ですか?
「ちょうど今、報告を受けていたところです。順調に進んでいることだと思いますよ」
今日スタンコヴィッチとのミーティングがあったそうですが、これも人件費を減らすのが目標なのでしょうか?
「いや、彼の場合は違う形の話になっていると思います。スタンコヴィッチはインテルの歴史に名前を刻んだ存在ですからね。ちょっと別なケースになることでしょう」
補強計画を実行するには、グアリンやラノッキアなどの主力選手を誰か放出する必要があるのでしょうか?
「すべてのクラブに言えることですが、獲得するためには放出も必要なのです。とは言え、それが同時にできない場合もありますからね。とにかく、我々はチームを補強するために必要なことをやるようにしたいと思います。プレーに大きな影響を与えない程度で、何人かの選手を手放せるかどうか検討しながらね」
補強計画を完成させるまで、あとどのくらいかかりそうですか?
「メルカートが終わるまでまだ7月と8月の2ヶ月あるわけですからね。あらゆることが起きる可能性はあります」
ユヴェントスはテベスの獲得で無敵になったと言えるのでしょうか?
「テベスは素晴らしい補強ですよ。気迫があって豊富な経験を持った選手ですから、その存在は大きいです。無敵なチームなんていませんが、確かにユヴェントスの攻撃陣にとって大胆な強化です」
1年半前、インテルもテベスを狙っていたのですよね?今になって900万ユーロでイタリアにやって来たのを見て、悔いはありますか?
「悔いはないですよ。テベスの年俸は約800万ユーロですし、決して喜んで払いたい金額ではないですからね」
会長は以前、カッサーノはアーティストだと仰いましたが、そんなカッサーノの移籍は残念に感じませんか?
「間違いなく残念ですよ。あの才能、あの見ている者を楽しませるプレーはいつまでも恋しく感じることでしょう。この長年で、忘れられないプレーを見せて去っていった数々の選手と同じでね」
イスラの入団は日増しに近づいていると言えるのでしょうか?
「ユヴェントスと話し合っているところですが、同じポジションの選手について他クラブとも交渉を進めている最中です。ベストの可能性、ベストのチャンスを見ていきたいと思います」
インドネシアの投資家との交渉については、進展はありますか?
「順調に進んでいますよ。インテルにとってポジティブなことにしようという気持ちが両側にあるし、とにかくインテルにとって有利なことになるよう、様子を見ていきましょう」
7月末まで何か発表がありそうですか?
「それは分からないです。何とも言えませんね」
広報部