[ピンツォーロ] マッシモ・モラッティ会長はピンツォーロを訪問し、インテルの“ピネータ”スタジアムでの最後の練習を見た後、報道陣の質問に答えた。
会長は選手たちに会うためにピンツォーロを訪れたことと思いますが、チームについての感想はいかがでしょうか?
「実は、私のこの訪問は現地行政のみなさんにお礼を言うのが主な目的だったんですよ。インテルのキャンプがスムーズに行ったのも地元の人々の素晴らしいオーガナイズのおかげなので、直接会ってお礼を言いたいと思ったのです。選手とは簡単な挨拶をしただけです。出発が迫っていたし、話をする時間はありませんでした」
ジャン・ピエロ・ガスペリーニのインテルを気に入っていますか?チーム全体のプレーやヴェスレイ・スナイデルの新しい起用法を試していることについてはどう思われますか?
「ガスペリーニは非常に興味深い実験を進めていると思いますよ。彼は、そういった実験を選手が受け入れやすいようにしてやらせるのが上手いのです。彼は監督として適当な性格とプロ意識を持っていることを示していますね。きっと、この仕事が大好きなのでしょうね。だから、やることに確信を持てて、忍耐強くやっていけるのだと思いますよ」
ピンツォーロを訪れたファンはみんな『スナイデルはインテルに残るのかどうか?』という疑問を抱いていますが。
「その疑問は、私も抱いていますよ(笑)。でも、残ってくれることを願っています」
マンチェスター・ユナイテッドは何が何でもスナイデルが欲しいみたいですね。
「新聞にはそういう風に書かれていますが、今のところ、実際に進展はないと思いますよ。新聞にはいろいろなことが書いてありますからね。レアル・マドリーがある選手を獲得した、と載っても実際は何もなかったりするし。噂はいろいろ飛び交いますけど、結局どこのクラブもお金がないんでしょうね」
リカルド・アルバレスの左足は気に入っていますか?
「もちろん。彼のプレーはファンを魅了するはずですよ。それに、複数のポジションでプレー出来ることはチームにとってプラスになりますよね。きっとインテルの歴史に名を刻むような選手になってくれると思っていますよ」
レコーバに似ていると言えば、レコーバに対して失礼なのでしょうか?
「もちろん、そうですよ(笑)」
会長は連盟役員会の判断は予想していた通りだとおっしゃいましたが、本当に満足なのでしょうか?
「法的に見て当然の結果だと思っています。連盟役員会は適切な判断を下したということですよ。これ以外の結論はありえないもの。正しい結末になったと言えます」
ファッケッティの名誉を傷つけたということで、インテルは法的措置をとるつもりですか?
「傷つけられたのは彼の遺族です。遺族がどうするか決めることと思います」
ファンの要望に応えて、ビッグネームが獲得されることはあり得るのでしょうか?
「どうですかね。ガスペリーニと話しても、ビッグネームを求めている感じではないようです。彼が求めているのはしっかりと機能するチームであって、現時点の選手陣にとても満足しているように思えますがね」
北京でスーパーカップを手にして、いい勢いで新シーズンに臨むことはどれだけ重要なのでしょうか?
「いいスタートを切るのは重要ですが、スーパーカップの1試合がどういう結果になろうと、チームの評価を左右させるようなことはないですね。もちろん、プライドを賭けて臨む試合ですし、今シーズン、チームがどんなサッカーをするのか感じられる試合になると思います。タイトルとしても重要なので、勝利で飾れることを願っていますよ。でも、その結果からシーズンの行方が見えてくるというものではないです」
モラッティ会長は今シーズン、長友佑都に何を期待しますか?
「彼はもともと上手い選手なので、ウチに来て好結果を出せたことは決して驚きではありません。我々は最初から彼の才能が分かってましたからね。でも、インテルとインテリスタの雰囲気にすぐ順応して、すべての人から愛されるようになったというのは特筆すべきことですね。これは素晴らしいことですよ。彼は選手として、人間として、今後もさらに伸びていくでしょう。もっともっと成長して、みんなを驚かせてくれると確信していますよ。我々は人間性の面でも彼に深い愛情を寄せているし、彼のことが大好きなのです」
広報部