[アッピアーノ・ジェンティーレ] インテルチャンネルの“Prima Serata”に出演したイバン・ラミーロ・コルドバは番組中、現役時代はどの監督から最も学んだと思うかと聞かれ、次のように答えた。「すべての指導者からなるべく学ぶようにしました。ロベルト・マンチーニとそのスタッフは特に守備面を重視していた時期があったので、僕は彼の下で色々と勉強になったと言えます。他の監督からも、チームにとって大事なことの数々を学んでいますね。選手として吸収したものは、チームマネージャーになった今でも役立っていますよ。選手にどこをどうやったら向上できるとかアドバイスしたりで、チームに貢献しています」
インテルでのキャリアで悔いはあるか?という質問を向けられたコルドバは「強いて言うならば、マドリードでのチャンピオンズリーグ決勝でピッチに立ちたかったというのはあります」と述べた。「それ以外にも、ケガや監督采配で出たくても出られなかった大試合というのはありますが、それも全部、僕のインテルでの素晴らしいキャリアの一部ですからね。従って、ネガティブなことは本当に思い浮かばないので、悔いとして残るものは何もない、と断言したいです」
「今でも、シューズを履いてピッチに上がりたい気持ちはしょっちゅうありますよ。でも、変わってきましたね。前は何でもとっさに行動していたのが、今は何か言うにしてもするにしても、まず100まで数えるように努力しています。まだ1年目ですから、なかなか馴染めないですけどね。いまだに、“選手心”が強いんですね(笑)」
同国人のフアン・フェルナンド・キンテーロについて聞かれたコルドバは、こう語った。「左利きの非常に良い選手です。皆さんも見たとは思いますが、ああいった特徴を誇る選手は何せ、あまりいませんからね。将来を嘱望される選手だと思いますよ。その将来というのが、インテルで活躍することになるのが願いですね(笑)。ファルカオをインテルに入団するように説得できないかって?説得するのは難しいことではないですよ。僕は彼のことをかなり前から知っているし、いつかインテルでプレーする可能性について話したこともすでにあります。以前、グアリンとも同じことについて話したようにね。ただ、ファルカオに関する問題は、いつの間にかとんでもない巨額の値札が付いてしまったことなのです。今の状況では、あんな額の移籍金の選手なんて、獲得を検討することすらできませんよ」
イバン・ラミーロ・コルドバという名は永遠にインテルの歴史に残るだろうが、これについて本人はこうコメントした。「それは常に僕が望んできたことなのです。どんなに辛いときでもね。インテルに入団して以来、良いプレーを見せる度に、近いうちに他チームへ移籍するだろうと言われてましたが、僕はとにかくインテルに残留したかったのです。幸いにも、ここに残りたいという願いが叶いました。インテルの栄光の歴史に、少しだけでも貢献できたことは大きな誇りです」
イバンは妻のマリアさんと一緒に、コロンビアの恵まれない子供たちの支援活動を長年にわたって行っているが、これについてはこう述べた。「今はこの活動に捧げられる時間が限られてしまっているというのはありますが、僕の財団を通じてコロンビアの少年少女150人を支え続けられていることは嬉しいですね。妻と相談して、これ以上規模を大きくしないことに決めたのです。正直言って、新しい企画を編みだしていく時間がないのでね。でも、数は少なくても実質的で充実した活動を進めていくことが大事だと思っています」
話題はピッチへと戻り、コルドバは日曜日のサンプドリア対インテル戦について、次のように語った。「チームは今、再出発することが重要です。昨日のトッテナム戦は、チームの全員が誇りに感じられる試合になりました。大会からは敗退したものの、インテルらしく堂々と戦って見せたのです。ロンドンでのファーストレグは惨敗に終わりましたが、我々は雪辱したい気持ちでいっぱいだったのです。マスコミにも散々叩かれていましたしね。再び新聞を読むようになったかって?ええ、でもインテルに関する記事は意識しないようにしていますよ。今だから言いますが、インテルについてのガセネタを載せるのはやめて欲しいと呼びかけたいですね。これは僕個人の意見ではなくて、全クラブを代表して言っていることです。もうたくさんです。デタラメのことを書きたいのなら、他チームについて書いてもらいたいですよ。我々は一生懸命努力しているというのに、毎回なんか訳の分からないネタが出てきて、新たなゴタゴタが始まることにはいい加減、嫌気が差しています」
「インテルの我々は、チームのためにベストを尽くそうとしているのです。誰も、試合に負けてもいいと思っている人なんていませんよ。もちろん、我々だってミスを犯すことはあります。誰もが各々の責任を持ってやっているわけですし、シーズンが終わった時点で会長が色々と決断を取ることでしょう。 しかし、毎日マスコミにバッシングされたり、毎試合の翌日にインテルがいい加減に裁かれたりするのはもう御免ですね。これははっきりと言うべきです。裁判はもうたくさんです。もちろん、批判は受け入れますよ。微妙なものもね。我々としても、批判は向上に役立つと思っていますが、デタラメは認められません。それに、インテルのために働く人がいつも叩かれるのも受け入れられないことです。本当に、いい加減にして欲しいですね」
広報部