モラッティ:「ダービーはサッカー界とファンにとって最高の行事」

会長はガッゼッタ・デッロ・スポルト紙本部での“カンナヴォー財団”イベントに出席した際、こう発言した

[ミラノ] マッシモ・モラッティ会長は、2009年2月22日に逝去したガッゼッタ・デッロ・スポルト紙前編集長、カンディド・カンナヴォーにちなんで設立された財団のイベントに出席した際、報道関係者の取材に応じてクルージュ戦でのインテルの勝利や日曜日のダービーについて語った。

会長の一問一答は下記の通り。

ヨーロッパリーグ・ベスト16進出を果たした次は、すぐにダービーですね...。

「ええ、ヨーロッパリーグで勝ち進んだのはいいですが、何せダービーに向けて準備する時間がないのでね。我々は誰もが気にしていることです。とは言え、ダービーはサッカー界全体にとって素晴らしい行事ですし、みんなで盛り上がっていますよ。激しい戦いが見られる試合になることでしょう。クラブもファン同士もボルテージが上がっていますが、彼らにはスポーツマン精神に基づいて応援して欲しいものですね」

マリオ・バロテッリと対戦するのは複雑な感じですか?

「正直を言うと、そんなに複雑な心境ではないですよ。私は彼のことが好きですし、マンチェスター・シティに続いてミランといった名門でキャリアを送っていっていることは喜ばしいです。まあ、私は彼がインテルで育つのを見てきたわけですしね。今回は対戦相手ですが、恨みとかはないと思いますよ」

今のインテルとミランでは、どちらが有利なのでしょうか?

「絶対的にミランです。とてつもなく有利ですね」

ダービーに勝つためには、どうすることが大事になるのでしょうか?

「サッカー全体にとって、両クラブの伝統にとって、観客にとって非常に重要な試合であるということを把握してピッチに上がることが重要です。選手たちが肉体的にも精神的にもそれに応じることができるのが大事ですね」

ミランが有利だと仰るのはジンクスですか?それとも本当にそう思っているのでしょうか?

「本当にミランが有利だと思いますよ。バルセロナに勝ったばかりだし、私は別に皮肉的なことを言っているつもりはありません。同時に、有利ではないチームが勝つ場合だってあるのでね」

インテルの状態はどうですか?

「良いですよ。昨日の試合による疲れは確実にありますけどね。でも、プライドとガッツでカバーできるものです」

アンドレア・ラノッキアのケガはどの程度のものなのでしょうか?

「まだ、どういうレベルのものなのか知らされていません」

ミランの一員となったバロテッリに対して、インテルファンが激怒のリアクションを見せる可能性があるというのは心配ですか?

「両側のファンの行為が気になりますね。バロテッリだけではなくて、ミリートも野次の対象になっているみたいなので。でも、大丈夫だと思いますよ。インテルとミランのファンは昔からそれほど激しくいがみ合っていないし、選手に対するリスペクトもありますしね」

バロテッリが赤と黒のユニフォームを身に付けている姿を目にするのは、どんな感じがすると思いますか?

「マンチェスター・シティのユニフォームを着ている姿も見ていますからね。彼はその都度、違うチームで再スタートを切る運命の選手です。その中のチームのひとつがミランなのです」

アントニオ・カッサーノはさぞモチベーションが高いでしょうね。

「ええ、でも全員がモチベーション高いですよ」

ミランは先日、インテルみたいにカテナッチョに頼ることなくバルセロナに勝つことができたみたいですが...。

「ウチはミラノでバルサを3−1で倒していますし、あの試合でカテナッチョをやったというのは記憶にないですね。ミランは賢い試合をやって見せたわけだし、両方とも良いゲームだったと思いますよ」

今回のダービーはミランとインテル、どちらの方にとって最も重要なのでしょうか?

「両方にとって重要です」

広報部



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